【声優志望】これをやるには覚悟がいる【声優】
芸能のお仕事をしているおじさんが、最近多い「こう言う活動してるからこの子はキャスティングから外すか」ってなりがちな要因を紹介しようかな、と。やるかやらないかは個人の自由なのでやめさせたいとかではなくて、シンプルにクライアントから面倒引き起こすに違いない、と見られやすいですよ、というお話。
自己表現に溺れるのは使えない
ご時世的にはっきり言ってしまうと、showroomやってる若い子、配役として採用しない傾向が極めて高い。同人声優とかネット声優、あと声優志望に多いよね。これ、わかりやすい理由があったりする。「すでに注目されている可能性が高い上に何を言うかわからない」という恐怖心。これが一番。想像したらわかると思うけどコンテンツビジネスを続けていくことを考えると、炎上商法ってのはやりたくない。それどころか、少しの瑕疵も存在して欲しくないとお金を出す方は考える。ご時世的にツイッターとかはやっていて当たり前なのでそこはあまり気にしない。その代わり内容は気にする。政治的な発言が多かったり、何かに食ってかかったり不平が多い人は、当然ながら怖いので外す。そういうツイートしている人、案外見られてますよ。ちなみに、ネットサロンやってたりアマゾンの欲しいものリストを公開してるような消費者と距離が近すぎる人も同様だったりする。
ちなみに、上記内容、トーク能力とか度胸とかコネとかいろんな理由があるかと思うけど、それもキャスティングに関して言うと「不要」なので評価対象に全くならない。
トーク能力ってコメント拾って挨拶する能力程度で、スタジオにくる毎回異なるスタッフと上手にやり取りできる保証にもならず、度胸にしてもモニターの向こうというお金とコメント以外で影響のない人たち向けの度胸は、ブースの中でのマイクの前での度胸とは別物。コネにしても、そんなの作る前に技術磨いてください、としかスタッフサイドは思っていない。
アイドルになりたい、とか自分の顧客を持ちたい、なら大いにやるべき。ただ声優の業界はそれを求めてない。今の所。
あと、もう一つ芸能にありがちな理由がある。それはファンが悪い方向で自信を与えるのだ。演技ってのは、監督なり演出なり脚本の求める形でやらなければならない。キャリアも覚悟もないままチヤホヤされてしまった人たちってのは、自分のやりたいを色んなところで貫いてしまったり、変な方向で天狗になりがちというかそう言う人たちがすでに何人もいる。別に人権意識を捨てろと言うつもりはないものの、「自分で表現する」とか言い出したらもう最後、存在がただのトラブルになってしまう。キャリアもない人間がチヤホヤされて大成するって、芸能に関しては結構稀なケースなので、経験則的にそう言う人たちは採用しないようになるのだ。子役から成功する人って、冷静に考えてパーセントでいうと非常に少ないと思わない?売れてから注目される恐怖や周囲の人たちの仕事ぶりを知ってからのチヤホヤとは訳が違うのだ。事務所の許可を得ての活動と自分の勝手でやる活動ってのは意味合いがものすごく違う。
と言うこともあって、ツイッターやblogでボイスサンプルとかは普通に聞かれるとかプラスの側面もあるけど、金稼ぐようになったりチヤホヤされるようになると、コンテンツビジネスの世界にはいけなくなる可能性高いですよ、と。売れまくって有名になってピンポイントゲストは可能性あるかもしれないけどね。
近道と思ってるルート、本当に近道か考えた方がいいよ。誰か関係者に近道と言われたならいいけど、そうじゃないなら、知らないうちに道を踏み外してるかも知れませんよ。
教える立場なのでできる限りはワークショップなどで教えた内容を説明していこうかなと。地方の人やワークショップに事情があって参加できない人たちへのサポートが今後もやっていければと思っています。