稀代の野心家“伊達稙宗”~第三回「観(魅)せる巨大山城伊達桑折西山城」

天文元年(1532)、稙宗は居城を梁川(やながわ)城(現福島伊達市)から桑折西山城(現福島桑折町)へ移す。

標高190mほどある高舘山の中心に築城された桑折西山城は大きく気高く美しい。

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天空に聳え立つその壮観な山城は道行く人々の眼を圧倒させた。

稙宗は古代の巨大前方後円墳にも似た視覚効果を狙ったのかも知れない。

正に観(魅)せる巨大山城伊達桑折西山城の築城であった。

ここに信長の30年先を行く稀代の戦略家の叡智が華開く。

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