中臣鎌足~第四回「大王(おおきみ)の皇位継承」

事の発端は大王の皇位継承問題であった。

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第35代皇極天皇が皇位をしりぞく意思をみせたのである。

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有力な後継の候補として、皇極天皇の夫である先の第34代舒明天皇の第一皇子の古人大兄皇子と皇極天皇の実の弟の軽皇子が並ぶ。

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優勢だったのは蘇我氏本家と姻戚関係にありその強力な後ろ盾を得ていた古人大兄皇子であった。

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この頃既に40代後半を過ぎていた軽皇子は、古人大兄皇子が皇位継承となれば自分のあとはないと焦る。

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さて、軽皇子と鎌足の次なる手は如何に?


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