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各地方競馬場のレベルについて

こんにちは、おいちゃです。

先日の記事で地方競馬と中央競馬で必要なファクターが異なると言及しましたが、今回はなぜ別の予想方法になるのかということをお伝えしたいと思います。

その「なぜ?」に答えるために各地方競馬場のレベルについての知識が必要になってくるのでこのタイトルです。

ちなみに、今日の記事はとても長いです。




中央競馬と地方競馬のレベル差


まずはここから。


みなさんご存知の通り、中央競馬が圧倒的にハイレベルです。
野球で例えるならプロ野球が中央競馬、独立リーグや社会人野球が地方競馬といった感じでしょうか。


これは結果にも如実に顕れています。


2022年に地方競馬場で行われた交流重賞は40。
うち35レースを中央馬が勝ったのに対し地方馬の勝利は5レースのみ。

黒船賞とかきつばた記念を制したイグナイターがいるので、勝ち馬は4頭。
そのうちダイオライト記念を勝ったノーヴァレンダと日本テレビ盃を制したフィールドセンスの2頭は直近1年以内に中央競馬から移籍してきたほぼ中央馬と言える状況。

うん、中央勢の圧倒的勝利。



では3着以内で見るとどうか?



120頭も存在するから、3着以内ならそこそこいるでしょ~と思うなかれ。
複勝圏馬のうち、地方馬は延べ23頭。
うち5回がサルサディオーネですし、ティーズダンクやイグナイターが2回以上3着以内に突っ込んでいるので実質もっと少ないのです。

これでもここ数年は地方馬の活躍が目立っていると言われるくらいですから、いかに中央と地方のレベル差が大きいかが計り知れますね。




中央競馬=日本のプロ野球。
そこで1つでも勝つような馬は人間界で例えるとプロ野球選手なのです。

ですので、3勝クラスまでいくような馬は不動のレギュラークラスの人気選手と言えるでしょうし、重賞で活躍するような馬はタイトル争いに絡むようなスター選手に相当するでしょう。

GI馬となるとメジャー挑戦レベル、イクイノックスまでいくとイチロー松井大谷みたいなものと考えれば分かりやすいのではないでしょうか。




各地方競馬場のレベル




さて、前フリが長くなりましたが、記事のタイトルに沿った内容はここからです。


「中央競馬はプロ野球」に対し「地方競馬は独立リーグや社会人リーグみたいなもの」と言いましたが、その中でも競馬レベルがあります。
プロに近い独立リーグの競馬場もあれば、草野球レベルの競馬場もあります。

ここでは各地方競馬場のレベルを野球やサッカーに例えて紹介したいと思います。
レベルの高い順に扱いますね。

私の個人的な評価なのでそれを念頭にご覧ください。






南関東競馬


はい、言わずもがな。
日本の地方競馬で最もレベルが高いのはこの地域です。


以前は浦和競馬のレベルが飛びぬけて低く、大井や船橋が強いとされていましたが、上記の指定交流重賞で活躍したブルドッグボスやティーズダンクのような馬の存在もあり、今は差は詰まってきている印象です。

といっても、やはりレベルは落ちますが。

個人的所感では


大井=船橋≧川崎>浦和


ですね。


毎年ドラフト指名がされる独立リーグのような存在で、中央1勝クラスや2勝クラスの交流競走だと平気で勝ってくるのがこの地域。
昨年の指定交流重賞5勝のうち3勝が南関東競馬所属の馬であり、地方競馬のエース的位置づけ。

最下位の浦和ですら他場に比べるとレベルは高い、そんな印象です。






ホッカイドウ競馬


続いてランクインするのがホッカイドウ競馬。

主に2.3歳の世代ですね。

他場に比べて圧倒的に2歳戦のレベルが高く、11月に門別開催が終わると、転出馬たちが移籍先で大暴れします。

特に格付け前の2.3歳の世代限定戦では猛威を振るうので馬券的にも要注意です。


古馬勢のレベルはどうかと言われると2.3歳に比べるとやや落ちますが、昨年の道営記念馬サンビュートは南関に移籍後も頑張っていたのでそれなりの評価をすべきかなというところ。

野球で例えると甲子園を目指す高校野球といった感じですね。
青田買いメインの玉石混交でコスモバルクのような一流馬になる馬もいれば、オマタセシマシタのように下級条件で走り続ける馬もいる、そんな感じです。






兵庫県競馬


主に園田競馬ですね。
姫路競馬はもはや単体のものとは言えなくなっているのでレベルに言及するのはやめておきます。

西日本では最もレベルが高い競馬場です。


東海地区との交流競走や佐賀との交流もありますが、園田所属馬が強い。
上記の指定交流競走2勝馬イグナイターがここ所属ですね。
地元生え抜きで2億円ホースになったジンギもバリバリ現役です。


ハイレベルの理由は栗東に近いという立地条件。
未勝利で引退後すぐにここに転入し所定の勝ち星をゲットして中央に出戻り!というルートを辿りやすい。


その復帰ルートに乗れなかった元中央馬たちの巣窟となっているのが少し前の園田競馬でした。

その後、高齢の活躍馬の受け口としても需要が拡がり、相対的にレベルが上がっていく好循環を生み出しました。


野球で例えるなら社会人野球。
ここから羽ばたく馬もいれば、ここで骨を埋める馬もいる、そんな場所です。






高知県競馬


高知競馬場ですね。

ほんの15年前までは日本一賞金の安い競馬場として最底辺扱いされていたのですが、ナイター競馬やネット販売の活用など先進的な取り組みを主体に並々ならぬ努力を積み重ね、今では10年以上連続で単年黒字を叩き出すバケモノ競馬場になりました。

当時1着賞金9万円だったのが今では60万円になり、それに伴い競走馬のレベルも上昇。

八百長競馬ウォッチャーだった私が唯一八百長なしと判断するくらいガチンコ競馬が行われています。
※一応他場の名誉のために言っておきますが、数年前の話です。今はかなり数を減らしました。

八百長について詳しく聞きたい人はtwitterのほうにDMでも下さると助かります。



一発逆転ファイナルレースも人気を博し、成績の上がらない馬たちの救済にもなっており、現状全てが好循環になっている競馬場です。


野球で言えば兵庫県競馬と同じく社会人野球。
ここより上を目指さなくともここで十分輝くことができる場所になっています。






東海地区


愛知県競馬と岐阜県競馬ですね。

ここは名古屋競馬>>>>>>>>笠松競馬。


誰がなんと言おうとこの序列です。
笠松に名古屋の馬が遠征していればどんな人気でも買っておいてください。だいたい圧倒的1番人気ですが笑

それくらい、競馬レベルに差があります。

近郊の園田といい勝負ができるのは名古屋で、それでも少し劣る印象ですね。


名古屋競馬は社会人野球レベル。
しっかりとした競馬が行われていますが、園田や高知にはやや力負けします。


笠松競馬に至っては草野球レベルですね。
最底辺。






岩手県競馬


盛岡競馬場と水沢競馬場です。

本州最北端の競馬場で、地方競馬唯一の芝コースを有し、おまけに直線に坂まであるのが盛岡です。
競馬場としてのレベルはかなり高く、指定交流GIが行われるのも納得。

競馬も水沢より質の高いものがおこなわれていて、名古屋にはやや劣るが社会人野球レベル。


ただ、立地が鬼。

最寄り駅から車で30分前後という新潟競馬場並みのアクセスです。
JBC、観に行こうと思って調べてやめました笑


対する水沢は草野球の強豪といった感じ。
競馬場もTHE地方競馬ですが、強い馬は他場に移籍してもそこそこやれます。






草野球レベル


金沢と佐賀ですね。

特に前者は八百長のメッカで有名になりすぎましたね。
現在はめっきり数を減らし息を潜めました。
が、実は八百長に関わっていた関係者に面白い共通点があるんです。


それは、この2.3年で成績を急上昇させていること。


南関東の某騎手は勝率2~3%が当たり前だったのに2021年2022年で急に勝率15%前後まで爆上がり。
八百長は基本的に人気の有無は関係なしに馬を敗退させるのが仕事でしたから、勝率が上がらないのも納得ですよね。
そしてその敗退行為をストップしたのだから、勝ち星が増えるのも当然。

金沢競馬で有名だったあの騎手の成績も・・・当然そうなっています。

競馬そのものの質はそこまで低くないのですが、八百長以外にもレイズアスピリット事件もありましたし、ここはちょっと違う意味で色々と酷いところです。



佐賀はそもそも強い馬作りに取り組んでいません。
騎手の質も低く、現在笠松と並んで日本最底辺の競馬場だと思っています。
競馬も意味が分からない内容が多く、日本で唯一私が馬券を買わない競馬場です。






以上です。


地域ではなく競馬場順に並べると


大井=船橋≧川崎>浦和>門別≧園田≧高知≧名古屋>盛岡>水沢>金沢>>笠松≧佐賀


となります。
当然レベルが上の競馬場からの遠征や移籍はチャンスでしょうし、下から上に移籍で人気を集めているのは少し疑ってかかる必要があると言えます。



ちょっと長くなってしまったので地方競馬を買う際に必要なファクターについては次回お伝えしますね。
長文お読みいただきありがとうございました。

では、また。

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