見出し画像

千の風になって(母の命日にて)

あめつちの便り「土の音」🎵
【千の風になって】イノチの息吹きは永遠

12月8日は、日本では「成道会(じょうどうえ)」
釈迦が悟りを開いた記念法要日(かつて旧暦12月)とされる。

たまたま筆者の母の命日でもあった。
百年以上の木造家屋は金沢の町屋らしく奥行が長い「うなぎの寝床」だ。

その奥の納屋で探し物をしていたら陶器の甕(かめ)の脇に古い教科書「高等国語三下」が見えた🤔
どうやら母のモノ(桜丘高等学校)らしい。

以前ふと見つけた卒業時の交換寄せ書き帳には、クラスの中に紅一点だった母とは一度も口を聞いたことがなく、静かに眺めていた男子学生の一文もあり皆達筆で、「麗しい黒髪の...」などの字句からも時代が伺える。

晩年たくさん描き遺した水墨画の幾つかは仏間に飾ってあり、お参りに来てくれる方に優しく語りかけるようだ。
9才の時に薬剤師の祖父が急逝し、祖母と妹で薬局を支えた苦労は想像に難くない。

【千の風になって】(※)の曲がまだ日本で広く知られる前に、突然中能登の檀家が五百軒もある寺の住職の依頼で、檀家さんの法事でお墓の前で土笛(オカリナ)で演奏する事になった。

音域の狭いオカリナでは難曲だと感じたし、わざわざ「お墓の前で」という矛盾が気になったが、変調して何とか納めることができ、どういう意味があるのか知らないが住職にはお礼にと素麺を頂いた🙄

その後【千の風になって】はご存知の通り全国に知られるようになった。
    そして、邦訳&作曲者の新井 満さんご自身が先日12月3日に75才で「風になった」という(喪主記)。

中能登のお寺で筆者がご縁を頂いたこの曲は、遠く札幌護国神社の「彰徳苑みたま祭」でも奉納の御役目を頂いた。

    ☆【千の風になって】彰徳みたま祭(札幌護国神社)から
:https://youtu.be/VALqMRCKmKI

(※)■ "Do not stand at my grave and weep" として古くから知られる。日本では、第3行目 "I am a thousand winds that blow" から借りて「千の風になって」(新井満 訳)、「千の風」(塩谷靖子 訳)などが知られる。
詩の起源は、1932年、ボルティモアの主婦メアリー・フライが友や人々の癒し・追悼のためにこの詩を書き、著作権は放棄していたというが、ネイティブ・アメリカンのことばや伝統的民話からとも。

    ───────────
【土の音】(食育のグリーンノート & 土の音工房)
http://green17.crayonsite.net
  ☆グリーンノート
http://www14.plala.or.jp/greennote/
◎Mail form(お問合せ、行事等)
https://ssl.form-mailer.jp/fms/59b98b98532539

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?