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【かなりしんどい久慈の一日:ずっとずっ〜とチャリで行く】24/06/22

#オトキューパス旅2024初夏  2-①

さて今回のオトキューパス旅はここからが本番。
Cちゃんと三陸の旅。

それにしても、列車はやたら混んでいる。指定席を取れる1か月前になって割とすぐに取ったのに、もうほぼ満杯のハヤブサ。窓側はいっぱいで、通路側前後にしか取れなかった。
そして乗ってみたらさらに満杯、指定席しかない列車だが、指定券なしで乗ること自体は不可能ではない。なのでデッキにも立席覚悟の人が沢山。それ自体びっくりだ。いまだにコロナ時代にスカスカでひとつの車両に我々だけだった、なんて時代の幻影を抜けきれていないのに、年々すごくなる。円安などで海外を諦めた人達が国内旅行に振り替えているのかも。

いつもなら窓側の席が取れなくても、デッキの窓から車窓風景を撮ったりしたものだけど、そんなわけで今回はそれもできず、隣同士でないからCちゃんとお喋りもできず、仕方ないのでボーっとするしかない。

東京からはいつもコレか30品目バランス弁当かどちらかがお気に入り



平日なら仙台あたりで空くはずなのに、この日は仙台からさらに混んでしまう。びっくり。

八戸で降りる。ここから八戸線で久慈まで行くのだ。
その八戸線がまたしても満杯。座れもしない。えーー。こんなの初めてだ。
まあなんとか、本八戸で降りた人の(佇まいからそうだろうと踏んでその前に立っていた)席に私は座れ、まもなくCちゃんもボックス席にひとつ空きが出来て座っていた。
そのボックス席ではCちゃんは先客に話しかけられてなにやら楽しそうに盛り上がっている様子。Cちゃんは優しい雰囲気なのでなんか話しかけやすいオーラがあるのかも。

海は濃霧で見えないけど上空はそこそこ晴れて、新緑は綺麗



終点の久慈でみんな降りて、そこでやっとわかったのは、どうやら複数のツアー客が乗り合わせていたらしいということ。彼らはここから三陸リアス線に乗り換えるようだ。ちらと聞いたところでは「乗り鉄」的な旅で、ひたすら列車に乗るだけのツアーだとか。客のほとんどは我々よりずっと年上のようだったけど。
 

そして本来なら車窓の景色を楽しめる路線のはずが、この日はなんだか、曇りどころか「濃霧」で何も見えない。かつて行ったことのあるウミネコ繁殖地の蕪島もうっすらとしか。晴れていれば海が美しいのに…。



さて、我々は久慈で降りるが、予め調べたところではここにはほとんど、観光地へ行く公共交通機関(つまりバス)がないらしい。なんでやねん!と思う。そもそも観光地自体が少ないんだけどね。ここはかの「あまちゃん」の舞台となったところ。小袖海岸というところでドラマでもやっていた海女のウニ採り実演をやる……のは7月8月だけらしい。惜しいところだ。だがその小袖海岸に行くにもバスはない。

そこで、新幹線の車内から観光案内所に電話して、レンタルサイクルの予約をする。電チャリだからそこそこ動けるだろう。

が!行ってみるとその電チャリは私の慣れてるママチャリタイプではない。スポーツタイプの、ハンドルが真っ直ぐで、脚を後ろから上げて乗るヤツ。えー。これ苦手ー。足が上がらないから乗り降りが怖い。Cちゃんも不安そうだ。自分自身の不安を抑え、Cちゃんに大丈夫大丈夫、すぐ慣れる、と言ってとにかく借りてみる。でもこのチャリにはカゴもついてなくて、さらにえええーとなる。でも荷物は預かってくるるというので、たまたま私がもともとパックパックで、さらに小さいパックパックも持っていたのでそれをCちゃんに貸してなんとかする。


おっかなびっくりのCちゃん

そして目指す、数少ない観光スポットのひとつ「もぐらんぴあ」に向かう。Googleマップの矢印がグルグルして分かりにくいので、途中でタクシーの運転手さんに道を尋ねる。
あそこの信号を左折して橋を渡って右折して、そこから
「ずーっとずーっとずーっとずーっとずーっとずーっと」
真っ直ぐ、だそうである。
「かなり距離ありますよ」
みたいですね…。
マップによれば片道7km。
私は普段そのくらいなら普通に電チャリで動くから大丈夫と思っていたのだが、この乗りにくいタイプのでは不安だなあ。
でもしかたなく、
「ずーっとずーっとずーっとずーっとずーっとずーっと」
走りましたとも。
お尻痛い。サドル細いタイプも嫌。普段の自分のチャリのサドルがいかに楽か改めて知る。

でも、チャリだと景色のいいところで止まれるのがいい
すごい崖、すごい霧



そしてその「ずーっとずーっと…」の間、歩行者に出会ったのはほぼゼロ。しかもまだ霧が漂っているし。歩行者はいないけど車はかなり多く、そして道も狭いし整備も悪い。ガタガタ揺れてますますお尻痛い。

まあある意味「非日常」で、これぞ旅の醍醐味、と無理やり思う😅。

やっとこたどり着いた「もぐらんぴあ」はとりあえず水族館で、国家石油備蓄基地の作業孔を利用した日本で唯一の地下水族館、とのこと。石油備蓄基地についての展示ホールとの複合施設だそう。
そして、ここであまちゃんでも有名になった「南部潜り」の実演も(そして海女の潜り実演も)やるということで「もぐらんぴあ」なんだな。


ずっとずーーーっと行ってやっと着く。
かっこいいんだけど、お願いだからママチャリにして。
向こう側に行って写真写すフレーム。我々には用事なし。
魚の顔のアップが楽しいぞ。
アマノガワテンジクダイというんだって。妙に印象的。
紹介文にちゃんがついてるのは、サカナくんが監修してるから。
コンコンちゃん

↑いろんなクラゲ

@ohyumiko

久慈もぐらんぴあ トンネル水槽

♬ heartwarming everyday song(1370853) - Sumochi

↑魚のトンネル。ここにいるウミガメはかめ吉といって、この施設であの震災を生き延びた数少ない個体だそうな。ほとんどの魚などが生き延びられなかったらしい。この子は他の水族館になんとか預かってもらったんだって。

↑北の海女実演

南部潜りの実演は時間が合わずに見られなかったが、海女の潜りは(水槽ちっさ!だけど)見られてまあ良かった。
魚もなかなか面白かったし、決して悪くはない。


でも、ホントに交通の便悪すぎ。バスはなんと土日祝にはない。石油基地やその辺の工場で働く人たちのためになのだろうが、平日だけ運行。
片道7Kmだからタクシーではかなりかかる。
結局こっちの人達は車で移動する事が当たり前すぎて、そうでない観光客に思いが至らないのではないのか。かといって市内発着のバスツアーとかもないようだし、人を呼ぶ気ないんでは、と思ってしまう。
しかもレンタルチャリもあのスポーツタイプだけじゃ、若い人はともかく我々みたいな年寄りは難しいではないか。せめて電動ママチャリを導入して欲しい。

という思いはこの後さらに強くなるのだが、長くなったので項を改める。

また延々とチャリで戻る。でも霧は薄くなってきた。

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