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きっかけはスケルトンリフォーム

30年ほど前にファミリー向け中古マンションを購入し、簡単な内装工事の後に新生活をスタートしました。
カーペット敷をフローリングに変え、クロスを貼り替えて剥げた建具の塗装を施しただけの工事でしたが、今思えばこれが人生初のリフォームでした。
そこには十数年住みましたが、その間に住宅に手を加えたのはガス給湯器と水栓の交換ぐらいだったと思います。

その後家族が増えて手狭になったため引っ越ししました。
新築マンションに憧れがあったのでどうしようか悩みましたが、もう一度中古を買って、当時まだ一般的ではなかったスケルトンリフォームを施せば自分たちの希望通りの間取りと設備で新築と遜色ない仕上げになることを知り、同じマンション内の隣の棟に引っ越すことにしました。
この時の本格的なリフォーム経験が後のリフォームオタク、マンションオタクへ突っ走るきっかけになり、それら一連の流れの中で得た知識を携えて現在の自主管理家主に至っています。


スケルトンリフォームは思った以上に長丁場でした。
工期自体は2カ月半でしたが、リフォーム業者選定のための相見積もりに2カ月、業者が決まってからも2週間に一度のプランナーとの打ち合わせやメールでのやり取りに2カ月かかりました。

当初はそこまでリフォームにのめり込むとは思っていませんでした。
ある時、いつも忙しそうにしているプランナーに「何件ぐらい抱えてるんですか?」と問いかけました。
「7件ぐらいはいつも並行して進行していますね」との答えを聞いて、この担当者に全て任せてたら自分たちのこだわりのリフォームなんてできっこないと危機感を感じ、プランナーには構造や部材の納まりだけを見てもらうことにして、部材の選択は全て自分でしようと決めたのです。

建具や住宅設備機器などのありとあらゆるカタログを各メーカーから取り寄せました。積み上げれば1mは超えていたと思います。
入手できるものは巾木のカットサンプルまですべて取り寄せました。
もちろんショールームにも足を運びました。

インターネットも駆使して納得いくまで調べていたので、帰宅後は食事と入浴、睡眠時間以外を全てつぎ込んでいましたが、不思議と苦痛ではありませんでした。
興味ある分野の知識がどんどん広がっていくことで新しい世界が開けていく喜びを感じていたんですね。


プランが纏まり、いよいよ工事着工!
ところが始まってみるとトラブル続きでした。
失敗しないようにと、名の通った大手建設会社のリフォーム部門に発注したにもかかわらず、大手ならではの弊害なのか下請けに丸投げスタイルで工事監督のチェックも不十分・・・。

怒りの続編は次回で。

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