読書メモ「論点思考」

こんばんは。ohwayです。
今日は内田和成さんの論点思考についてまとめます。

論点思考とは

論点=解くべき問題の事
論点思考=解くべき問題を定義するプロセス
前回の仮説思考は問題解決をいかに効率よくやるか
今回の論点思考は解いている問題を正しく設定するための思考方法
なので仮説思考よりも上流工程で用いる思考方法。
解くべき問題が間違ってたら意味ないよねーって話。
論点を正しく設定できれば考えることを限定できる。
新入社員において論点(問題)は上司から与えられるのが基本だが、その与えられた論点もまずは疑ってみる(上司も間違っている可能性がある。)
論点を考えることで与えられた仕事をどのようにこなせばいいかもわかり、将来マネジメント側に立った時に問題を設定しやすくなる。論点思考においてもどれだけ論点思考を使ったかという経験が大事。

論点思考のステップ

  1. 論点候補を拾い出す

  2. 論点を絞り込む

  3. 論点を確定する

  4. 全体像で確認する

これらのステップを全て踏むわけではなく、繰り返したり飛ばしたりすることもある。
1〜3=論点設定 最も上位に当たる大論点を決める。
4=整理・確認 大論点を解くために中論点、小論点に因数分解し構造化

論点候補を拾い出す

一見してわかる単なる現象や観察事実は論点ではない。(×泥棒が入った。○セキュリティが甘い)
論点全てに対応するリソースはないので、解くことにより最も効果がありそうな論点に絞り込むべき。
論点を見つけるためには「本当にそれが論点か」と常に疑問を持つ。なぜを繰り返して論点を深掘りすることで、課題の真因を追っていくことができる。
論点は人によって異なり、環境とともに変化し、進化することもある。
立場によって論点は見え方が変わるので解き方も変わってしまう。誰のために論点を解いているかが重要。
トップの問題意識や優先順位の変更によって論点は変わってしまう。
作業を進めるにつれて他の問題が浮き上がり新たな論点が出てくる場合もある。

論点を絞り込む

ポイントは当たりをつけることと、筋の良し悪しを見極めること。
当たりの付け方は様々あり、経験や考察から立てた仮説を使ったり、仕事の依頼主の関心が薄いところを疑ってみたり、なぜを5回繰り返して真の論点を探したりなどが挙げられる。
一方で筋の良し悪しを見極めるためにはまず以下の3つのポイントで問題を検討する。

  1. 解決できるか、できないか
    解決できない問題に取り組んでも時間と手間の無駄。できない場合は論点設定をやり直す。

  2. 解決できるとして実行可能か
    手持ちの経営資源で実行可能か、時間はどれくらいかかるか、最後までやれるか

  3. 解決したらどれだけの効果があるか
    苦労して実行しても意味はない

筋の良い人の思考は長期的、大局的、広域的
筋の良し悪しの基準として、オプションの数が多いか少ないか、あるいはオプションを選択した場合の成功可能性やリターンが大きいかどうか
筋の良い論点は簡単に解け、容易に実行でき、実行すると大きな効果が短時間で現れるもの。
筋の良し悪しを見極めるためには論点思考の場数を踏むことが大事。

論点を確定する、全体像を確認する

相手に対して探りを入れて本質を探る(プロービング)。真の論点がどうかを確かめるために

  1. 質問して相手の話を聞く

  2. 仮説をぶつけて反応を見る

  3. 現場を見る

ということをする。いずれにしても大事なことは与えられた問題点を鵜呑みにせず真の論点を考えること。そのため課題が指示された段階で質問や仮説ををぶつけることが重要。
また、プロービングと同時にやることとして以下の2つが挙げられる。

  1. 相手の発言の真意、意図、バックグラウンドを考えること
    論点というのは相手の論点なので相手の立場で考えることが大切。

  2. 引き出しを参照すること
    同じ業界、他の業界で同じテーマを解決した経験があればそこからヒントが得られる可能性がある。自身の経験が多ければ相手の話の聞こえ方が変わる。

論点が浮かび上がってきたら、論点を整理・構造化し、優先度の高い論点を探し出す。整理構造化の方法には決まったものはなく、自分のやりやすい方法をとる。
与えられた論点は大論点であるとは限らない。大論点を意識しようとする姿勢を持つことが大事。
BCGでは

  1. これが問題ではないかと当たりをつける

  2. 経営者へのインタビュー、現場視察、自分の過去の経験と照らし合わせて検証

  3. 間違いがないか全体像で確認

というようにアプローチしている。

論点思考を身につけるためにすべきこと

  • 日頃から本当の課題は何かと、とことこん考える姿勢を通じて経験を積む必要がある。

  • 大論点を求めようという姿勢。ただ与えられた課題の答えを考えるのではなく、本当の課題は何かを常に考える。

  • 違った視点でものを見たり考えたりする癖をつける。常に広い視野でこれまで見過ごしていたものに注意を払う。自分より2つ上の立場でものを考える。これは自分の将来像も描きやすくなるメリットがある。様々なものの見方を続けることで、経験が蓄積され、新しいものの見方や発想を生み出す視点が磨かれる。

  • 聞く力とは問題意識。何気ない発言も自分のアンテナに引っ掛かるようになる。

感想とまとめ

これは仮説思考の方でも言われていたが、やはり何も考えず与えられた仕事をするのではなくて、なぜこの仕事をやる必要があるのか、この仕事をすることで最終的にどういう問題が解決できるのかなど、常に考えながら仕事に取り組むことが大切なのだと感じた。また、やはり何事も経験が大事で、仕事だけでなく普段から色々なことに挑戦して自分の視野を広げた方が、仕事に対する見方が増えると思った。
前回よりもだいぶまとめ方が雑になってしまった。。。
読書メモ作るの難しい。

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