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「心を動かすプレーがしたい」プロスカッシュプレーヤー杉本梨沙選手

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💡杉本梨沙選手はこんな人

・滋賀県出身
・順天堂大学院修了
・6歳からスカッシュ開始
・2022年12月国内ランキング2位
・滋賀県スポーツ賞11年連続受賞(歴代最多!)
・味噌汁大好き
・紫芋スイーツ大好き

ー信頼できる「もう1人の自分」ー

杉本選手は家族の影響もあり、6歳でスカッシュを始めました。当初スカッシュは、いわゆる「スポーツの習い事」のひとつ。楽しく続けていたスカッシュを、競技者として本気で続ける決意をしたのは大学入学がきっかけだったといいます。

「入学当時、先輩方が練習をしまくっていて、このままじゃインカレ4連覇は厳しいと感じました」

2012年に全日本ジュニア優勝、ジャパンジュニアオープン優勝、関西オープン優勝、全日本選手権ベスト8と、数々の結果をひっさげて入学した順天堂大学。

これからもスカッシュで結果を残し続けられるだろうと感じていた自分にとって、初めて感じた焦り。その焦りが杉本選手に火をつけ、練習に練習を重ね、杉本選手は徐々に自信を獲得していきます。

そして気づいたコート内の「もう1人の自分」の存在。

「コートに入った瞬間、もう1人の自分に身体を開け渡すんです。だから自分はそれまでの準備を完璧にすればいいんです」

コートに1歩入れば、もう1人の自分に身体を開け渡すだけで、必ず結果を残してくれるという絶対的な信頼感。杉本選手は穏やかな口調でこう語ってくれました。

ー「人の心を動かすプレー」がしたいー

アスリートにとって、勝敗とは何にも変え難い大切な結果です。杉本選手も試合で勝利を収めるために、かけられる時間はすべてスカッシュのことを考えているといいます。

そんな杉本選手が勝敗を超えた喜びを感じるものがあります。

「観てくれる方が湧いてくれたら、勝敗に関わらず嬉しい」

現在杉本選手は、企業からのサポートを受けながらプロスカッシュプレーヤーとして活動しています。「スカッシュをする上でこの上ない環境をいただている」と話すように、企業からの手厚いサポートを受けているといいます。

日本国内の競技人口を見ると、ウォーキングは約2,000万人、水泳は1,300万人、サッカーは750万人いるといわれています。一方、スカッシュは10万人程度。
笹川スポーツ財団調べ

競技人口だけで見ると、まだまだマイナースポーツといわれるスカッシュ。杉本選手がプロアスリートとして活動を続けていくためには、周囲のサポートが必要不可欠です。

一般的に、スポーツ活動は衣食住に含まれず、生活における優先順位は低いと考えられています。たしかにスポーツをしなくても生きていくことはできます。しかし、杉本選手は「スポーツ活動は心身の健康づくりに必要」といいます。

スポーツは「する」だけではなく、「みる」という楽しみ方もあります。杉本選手は自身のプレーを多くの人に見てもらうことで、勝敗を超えた感動を多くの人に届けようとしています。

ー「縁日×大会」|スカッシュを知ってほしい想いー

杉本選手は、プロアスリートとしてスカッシュの活動を続けていくために、さまざまな苦悩があったといいます。その一つがスカッシュの認知度の課題です。

2023年1月現在、世界ランキング上位20名に日本人選手はいません。男子は78位に机龍之介選手が、女子は32位に渡邉聡美選手がランクインしています。

一般的に競技スポーツは、競技人口が増えると国内で切磋琢磨できるライバルが増え、日本国内の競技力が上がるといわれています。つまり、国内で切磋琢磨をして、世界で活躍する選手を育成するためには、競技人口を増やす必要があるのです。

杉本選手は自身が競技力を高めるための「練習相手」を探すことに苦労していました。

ー自身が大変だったことを、後輩たちには感じてほしくないー

杉本選手は、スカッシュ界のリーディングプレイヤーとして、競技人口を増やしたいと考えています。

競技人口を増やすためには、まずは「知ってもらうこと」が大切です。そのために杉本選手は「縁日と大会をかけあわせたい」といいます。

「子どもが縁日に遊びに来たら、隣でスカッシュの試合がやっていた。興味を持ってもらえたらその場で体験もできる。きっと楽しいと思うんですよね」

長らくスカッシュ界を牽引してきたからこそ、自身も感じたスカッシュ界の課題。その課題を解決するために、かけられる時間はすべてスカッシュのことを考えます。

スカッシュを愛し、スカッシュに愛されている杉本梨沙選手。これからのご活躍をお祈りしています!

🔎杉本梨沙選手の試合情報などはこちらから

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すぎもてぃの徒然日記 プロスカッシュプレイヤー杉本梨沙のオフィシャルブログ

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