保母須弥也先生の『オーラル リハビリテーション』を読み進める その8 咀嚼器官の解剖と生理
顎関節
Q1: 顎関節とは何ですか?
A1: 顎関節とは、以下の2点で説明できます
下顎骨と頭蓋の間に存在する関節です。
頭蓋骨の側頭骨にある下顎窩と、下顎骨の下顎頭からなる関節です。
Q2: 人の顎関節が他の関節と区別される特徴は何ですか?
A2: 人の顎関節は高度に特殊化しており、以下の5点で他の関節と区別されます
左右の顎関節の解剖的構造は一対であり、歯牙の影響も受けます。
関節面は他の関節にみられるようなガラス軟骨ではなく、線維性軟骨で覆われています。
下顎運動は筋群の伸縮作用によって行われ、顎関節自体は単に運動の範囲を規制する働きしか持ちません。また、他の関節のように靭帯で一対に結合されていません。
咬合圧が脳に影響しないような構造を持っています。
顎関節は咀嚼、発音、嚥下、呼吸などに関して常に一定の運動を行うため、生涯を通じて最も長期間にわたり働き続ける関節です。
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