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四国歩き遍路の記憶#019 17日目 2006.3.11 38番 足摺岬

こんにちは。
四国遍路の整理に挑戦中 とっつーです。

花粉による肌荒れが始まりました!!
手の甲が、がっさがさ(;´Д`)


2006/3/11(土)の概要

 天気:晴    19.3℃/10.9℃
 札所:38.金剛福寺
 移動:徒歩 28km + 車 5km
 宿泊:大平(民宿)
 起床:6:00  就寝:22:00
 支出:7270円
とうとう足摺岬に到着です!
7:00~18:00 歩き遍路

図1. 移動の記録 2006/3/11(へんろ道全体)*1
図2. 移動の記録 2006/3/11(部分拡大)*1

38→39は どのルートを歩くべきか

38番→39番は約50~70km。36番→37番と同じく、2~3日かかる道のり&ルート3種類の場所です。

図3. 38番~39番の3つのルート*2

アップダウンの少ない①か、道が重複しない②か……と悩んだ末、最長コース③にしました。今では歩きでこのルートを取る人は少ないらしく、宿もバスもあまりないという問題があるのですが…竜串海岸(と見残海岸)と月山神社が気になるので行ってみます。

海岸を歩く

大岐海岸では波打ち際を歩きます。桂浜でも思ったのですが、砂に足をとられる砂浜は、荷物が重いと本当に歩きにくい!!
海岸の最後には、細い木を2本渡した小川がありました。10kg近い荷物ではうまくバランスを取れないだろうから渡りたくない。けど、海岸を戻るのも癪。ということで、イチかバチかで防潮林を突っ切りました。散策道として整備されていない防潮林はなかなかに怖かった…

磯の香りがしない海岸線

窪津漁港の鰹節工場の横を通った時、魚加工場独特の臭いが鼻を突き…この辺りは潮の香りがしないことに気が付きました。木に囲まれた崖の上を歩いていると海の近くにいることを忘れます。
宿のご主人が釣りをされるというので聞いてみたところ、黒潮で次々と新しい海水が流れてくるため、海がキレイで臭いがしにくいということでした。

札所を打つ

図4. 2006/3/11 に歩いた「へんろみち」 *3

< 38番 蹉跎山 金剛福寺 >
正式には 蹉跎山 補陀洛院 金剛福寺(さださん ふだらくいん こんごうふくじ)というお寺です。スルッと読める気がしません。立派な庭…になるだろう工事中でした。

金剛福寺の大師堂
山門のお地蔵さま

足摺岬を観光する

折角なので足摺岬や灯台にも行ってみます。高所恐怖症なのに、崖下の海を覗き込んでも全く足がすくまないという不思議なところでした。そういう名所にもなるだけのことはありますね…
金剛福寺の奥の院も合祀する白皇神社(しらおう)はあっけないほど こじんまり としていました。

ジョン万次郎(中浜万次郎)の像
帰国後の姿でした
足摺岬の灯台

白山洞門

白皇神社の真下に白山洞門という花崗岩が波に削られてできた海蝕洞があります。宿のことを考えるとあまり足摺岬で時間を潰してはいけないのですが…ササッと見ることにします。

県道から ほぼ垂直に下ります
白山洞門
パノラマ撮りができないカメラだったので つぎはぎ


大きな岩に腰かけて洞門を眺める。洞門が額縁になって、遠くに水平線が見える。吸い込まれるようで、不思議と心が落ち着く。何時間でもそこに座っていたい気分になった。

2006/3/11 日記より

ササッと見ようという決意を忘れ、放心した時を過ごしてしまいました。

なぜかこの眺めに惹かれて ジーっと眺める
ひたすら眺める 寒いけど眺める
白山洞門の先には アロード海岸という海岸もありました


宿:土佐民宿 大平

まだまだ白山洞門を見ていたい気持ちを抑え、重い腰を上げて道路に戻り、今日はどこに泊まったものか…と考えながら歩いていると、喫茶店から女性が飛び出してきて今日の宿を聞かれました。宿のある地域への距離を考えるとこの辺りを歩いているには遅い時間なので心配してくださったようです。未定だと答えると土佐清水の宿に電話をしてくださいました。……が、到着するのは恐らく21時。迷惑をかけないよう、私からも着時間の電話を掛けたところ、迎えに来てくださいました。申し訳ない(-_-;)
お陰で、夕食に間に合い…量におののきながらもなんとか食べきりました。
この宿は、夜に洗濯物を出すと翌朝までに乾かしてもらえました。ありがいサービス (*´∀`*)

★各図の出典★
図1〜図4はネットから図を借用し作成しています。
※1: 「四国遍路」 基本情報|日本遺産ポータルサイト詳細(PDF)を加工して作成
※2:Google Mapを加工して作成
※3: 歩き遍路のための「四国遍路」巡礼マップ | 聖地巡礼 四国遍路 | 回遊型巡礼路と独自の巡礼文化一括ダウンロード(PDF)を加工して作成

日記の原文

note記事を利用して手書き日記のデータ化もしているのですが、私的なものをフルオープンもどうかと思い、原文は有料化という鍵をかけています。
自分にしか分からない書き方の部分は、補足を付けてあります。

白山洞門、また行きたいなぁ……

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