おほしんたろう

福岡・佐賀でお笑いとイラストと漫画などやっています。極力毎日何かしらを書きます。書かせ…

おほしんたろう

福岡・佐賀でお笑いとイラストと漫画などやっています。極力毎日何かしらを書きます。書かせてください。

最近の記事

憧れてはいる

コンビニでサラダとチキンを買い、チキンの塩気だけでサラダも完食した。ドレッシングが付いていたにも関わらずだ。これはすごくかっこいい行為だと思う。その後「サラダ?ああ、チキンの塩気で食べちゃったよ」と言って笑いたい。気怠そうにタバコも吸いたい。タバコを吸うことによって、健康のためにドレッシングを抜いたわけではなく、ただなんとなくそうしたという感じが出てよりかっこいいのだ。いろんなことに頓着しない、みたいな。いや、でも健康を気にしているのにタバコは吸っちゃうというのもそれはそれで

    • 月が綺麗ですね

      ウィンナーのパックに「内容量そのままでパッケージ縮小!」と書いてあった。パッケージが小さくなるということはゴミが少なくなるわけで、それは消費者にとっても環境にとってもいいことなのだろう。だが、どうも素直に受け取れない気持ちもある。 そもそもウィンナーというのは、ボリューム感を出したいからか、どの会社も内容量に対して不釣り合いなサイズの袋を使うのが通例になっていた。それだけでは終わらず、そのスカスカの袋をテープで二つ束ね、さらにボリューム感の水増しを図ってくるのだ。我々も慣れ

      • 夕暮れが好き

        自分が気持ちよくなるために「いい話っぽいこと」を言う人が嫌い。それを聞いて無邪気に「いい話!」と受け取る人も嫌い。いい歳していつまでそんなこと言ってるんだって話だけど、多分死ぬまで言うと思う。そのくらい嫌い。 一応バランスを取るために好きなものも言っておこう。夕暮れ、チーズの入ったパン、古いけど掃除の行き届いた飲食店、秋を感じさせる風、古着のTシャツ、芋けんぴ、区役所の待合室、細い路地、ドリームキャスト、ラーメン、窓側の席。 以上です。誰しも好きとか嫌いとかありますよね。

        • さらなる高みへ

          体調がすぐれないときキレートレモンをよく飲む。飲むと体内が浄化されたような気がするからだ。想像するのは、黄緑色のキラキラした光の集合体が体の中を駆け巡る感じである。キラキラが体内を一回りすると、体全体が一瞬眩しく輝いて終了。テレビで流す際は絶対に「イメージです」のテロップが必要となる演出である。 ただ、とりあえずキレートレモンが体にいいのは間違いないはずだ。クエン酸とかビタミンCとか入ってるし。その上でさらにイメージによるプラシーボ効果も得られれば儲けもんである。効果が弱ま

          おしっこと結論

          そんなに尿意はないのになんとなくトイレに行くことがたまにあって、そのときに誰かと隣り合わせになると困ってしまう。尿意がないので当然待てど暮らせどおしっこは出ないのだが、隣の人に「こいつ全然出ないな」と思われているのではないかと不安になるのだ。 まったく関わりのない人なら別にいいのである。だが、仕事で顔を合わせることがあるくらいの距離感の人だと、全てを説明するほどではないが誤解はされたくないという気持ちが生じてしまう。それで、なんとかトイレにいることが正当化できるくらいの量は

          おしっこと結論

          本当のことを

          もうここ何年も9月いっぱいはクソ暑いし来年以降も確実にそうなのだから、この時期に「残暑」とか言うのはやめにした方がいいんじゃないのか。なんかバカみたいだぞ。もう根本的に気候が変わっちゃっているのだから、世の中はそれを前提として対応していくしかないのではないか。 ていうか、そんなことは本当は皆わかっているのだ。そのくせに「今年の暑さは異常!」とか、さも新鮮に驚いているように振る舞うのが白々しくて見ていられない。とか言いつつ時に自分もその流れに加担してしまうこともあり、そんな自

          本当のことを

          硬くて薄い

          スーパーでカットパインが半額になっていたのでしめしめと思い購入したのだが、いざ食べてみると硬くて味が薄くてびっくりした。パイン風味の木片を食べているのかと思ったほどだ。「カットパインを買う」という行為にはけっこうなイベント性があるため、つい浮かれてしまう。その反動もあり、いったい自分は何をやっているんだと惨めな気持ちになってしまった。とんだトラップもあったものだ。パイントラップ。ある意味ハニートラップよりも厄介である。 一番辛いのは、「どうやらこれ全部硬くて味が薄いぞ」と気

          止まらないくしゃみ

          昨日に引き続き今日もくしゃみが止まらなくて困った。時期的に花粉とかではないと思うのだが、とにかく鼻水がずるずるでどうしようもない。念のため多めにポケットティッシュを持って出かけたのだが、それもみるみるうちに消費して、気づけば残り1パックになってしまった。初期バイオハザードの弾薬の数くらいのシビアさだ。 仕方がないので、一度鼻を噛んだティッシュを捨てずに再度使ったりして凌いだ。はからずもエコ、はからずもSDGsである。新しいティッシュを使うときはそれなりの覚悟を持って臨んだ。

          止まらないくしゃみ

          頭がボーッとして

          今日はくしゃみが止まらず頭がボーッとしてました。朦朧とした意識の中で、ありがたいことはありがたいと思い、納得いかないことは納得いかないとちゃんと思っていこうと思ったりしました。 とある寺のWi-Fiのパスワードが「tera1234」だったのがすごく良かったです。

          頭がボーッとして

          人生初

          ソファベッドというものに初めて寝ている。あの、「ソファにもベッドにもなるのが売りだけど一度ベッドとして使い出すと二度とソファになることはない」でお馴染みの代物だ。とはいえ、出先で使う分には普通に便利である。ソファからベッドにするのも初めてだったので気分が上がったし、素直に機能的だなと思える。 ただ、自室に欲しいかと言われたら絶対にいらない。壁に飾る鹿の首よりもいらない。

          自己プロデュースの天才

          大葉はあんなにベーシックな見た目の葉っぱなのに、一癖ある風味で独自のポジションを確立していてすごい。さらに、ごく普通のサイズ感のくせに、ちゃっかりタイトルに「大」を入れているのもすごい。大きな葉など他にたくさんあるのに。やったもん勝ちである。とにかく見せ方が上手いのだ。自分の特徴を理解した上で、それを最大限活かすために上手く立ち回れるタイプなのである。 一歩引いた引き立て役、みたいなイメージに騙されて、呑気に薄切りの豚肉と一緒に巻いて衣をつけて揚げている場合ではない。大葉は

          自己プロデュースの天才

          麺つゆを入れてはならない

          空き家の塀の中に草がぼうぼうに生えていると「いいなあ」と思う。田舎で緑に囲まれて育ったので、塀を遥かに越える高さまで伸びた草たちを見ると懐かしい気分になるのだ。塀で囲われていることで、でっかい盆栽みたいになっているのもいい。人工物と植物が混ざっている感じも好きだ。管理してる側としてはいろいろ厄介だったりするのだろうが、こちらは一切関係がないので、無責任に「いいなあ」と思って写真を撮ったりするのである。申し訳ない。申し訳ない、とか言いつつ特に申し訳なく思っていない点に関しても申

          麺つゆを入れてはならない

          まだ血の味

          またやってしまった。乾燥気味の下唇の皮が前歯にくっつき、そのままめくれて血が出る、というやつだ。これをやってしまうと、傷が小さい割にピリピリ痛いし血はなかなか止まらないしで最悪なのである。やってられない。 自分でやったことだが、いや、だからこそ腹が立つ。何が腹が立つって、 唇が乾く→皮にささくれが生じる→歯が触れてくっつく→動いた歯に持って行かれて皮が剥ける→血が出る という、やけにシステマチックな流れで構成させている点だ。舌を噛むとか、小指をぶつけるとかのシンプルなヘ

          三角形、宇宙の理

          河川敷で犬の散歩を見た。河川敷ほど犬の散歩がしっくりくる場所はない。風景としてバチっとハマる。これはここにあるべきだ、という感じがする。河川敷や犬の散歩がこの世に誕生する前からこうなることはもう決まっていたかのような。そんな運命的なものを感じる。 犬は芝犬で、連れているのは高齢の男性だった。男性は首元がだるんだるんに伸びた限りなく肌着寄りのTシャツを着て、詳細不明のメッシュキャップをかぶっていた。犬を散歩させている高齢男性ほど詳細不明のメッシュキャップがしっくりくる人もいな

          三角形、宇宙の理

          迷子楽しくない?

          夜歩いて帰宅していると、通り過ぎた自転車の高校生の男女の会話の一部が聞こえた。 男「迷子になったら最悪だよね〜」 女「そう?迷子、楽しくない?」 二人はその後二手に分かれて去って行った。どういう流れの会話だったのかはわからないが、甘酸っぱすぎてクラクラした。なんだよ!「迷子、楽しくない?」って!良すぎるなあ!おい!なんなんだよ!おい! 男子の方を追いかけて「『君と一緒なら楽しいかも』とか思っただろ!」と声をかけたかったが、もちろんそんなことはしなかった。僕にも常識があ

          迷子楽しくない?

          川判断師or河童

          夜、歩きながら川の写真を撮ったら手ブレでなんのこっちゃわからなくなってしまった。これを見て「川だ」と判断できる人はまずいないだろう。もしいたらそれはもうちょっとした名人として扱われるべき存在であり、「川判断師」を名乗って独立してもいいくらいの能力の持ち主である。もしくは河童。そのどちらかだ。 ためしにキュウリを与えてみよう。キュウリをもらって大喜びしたならおそらく河童だ。キュウリは美味しいが、もらって大喜びするような食べ物ではない。ぶつ切りにして梅肉であえて初めて大喜びでき

          川判断師or河童