強制力がないコミュニティの中で、つくる人をつくる
「街中がキャンパス」・「誰もが先生、誰もが生徒」をコンセプトに活動する大ナゴヤ大学の中で、気づけば事務局をもう5年ぐらいやっています。
大ナゴヤ大学は、”授業”という学び合いの場を街の中でつくっています。授業をつくる人は、授業コーディネーターと呼ばれ、先生、教室、内容などを調整して、受講生(生徒さん)が参加したい!っと思ってもらえるように企画を仕立てていきます。
授業コーディネーターは、基本的に企画を仕事にしていない人が大半です。年間何本企画をつくるというノルマもありません。
それでも、つくる人はつくるのです。
運営側としては、つくる意思を委ねている分、マネジメントはできません。もちろん、たくさんつくって欲しい気持ちもあります。委ねたい部分と活動として成り立たせるためには、ある程度企画の数が欲しいという気持ちの間で葛藤していました。
強制力は、時には大事なことかもしれませんが、長続きはしません。
つくるタイミングまで待つということが、強制力がないコミュニティにおいて大事なのかもしれないと思うようになってきました。
ここで大事なのがつくるまでの間に、活動にゆるく参加していてメンバーとの信頼関係がある状態が前提としてあるということ。つくりたくなったらそれをサポートする体制があるということ。
今、企画面で頼りにしているメンバーの多くは、5年ぐらい一緒にやっています。最初は、授業企画がしたくて入ってきたわけではありません。今、授業企画がしたい状態なのでしているのだと思います。
つくりたくなるまで待つ。
つくりたいと思ったときに、すぐに挑戦できる環境を整えておく。
人の気持ちはうつろいやすいのでタイミングが大事なのかと。
一方で、コミュニティの中で新しいプロジェクトを立ち上げる時は、タイミングがあう、感覚があう人だけ集めてやるのがいいと思います。コミュニティの中には、色々なモチベーションのメンバーがいるので、全体に合わせると進まない。
待つことと、スピード感を持って、つくること。
この間でうつろいながら、つくる人を増やしていきたいね。
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