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【日記】ゆきのまち幻想文学賞について

文学賞の思い出を少しだけ。
私が中学三年生の時に短編小説を書いたのがそもそもの始まりでした。その時はただ友達に読ませるくらいで、どうしようという思いもなかったのですが、高校生になって「ゆきのまち幻想文学賞」という賞の存在を知りました。青森の新聞社が主宰する小さな文学賞です。
原稿用紙十枚ほど、雪にまつわる幻想的な話を。当時の選考は漫画家の萩尾望都先生と作家の高田宏先生でした。
それで、去年書いたあのお話を手直しして応募したのです。
一度担任の先生に読んでもらってアドバイスを受け、清書して応募。
その結果が、まさかの佳作。
母が萩尾先生の大ファンだったこともあり、頼まれたサイン色紙もちゃっかりゲット。授賞式は雪深い八甲田の八甲田ホテルにて。
この時の記憶や感触が、今でも私の創作にエネルギーを与えてくれています。

その後何度か応募して、入選、長編佳作、準長編賞、そして長編賞を貰ったその時に文学賞は静かに幕を下ろしました。
最後の数年間はコロナの影響で授賞パーティが行われず、それが運営に打撃となったようです。
受賞作品を掲載した小冊子も最後の方は発刊されず、したがって私の長編賞は新聞にも冊子にも残りませんでした……。
せめて選考会の様子だけでも読みたかったのてすがそれすらもなく、頑張っただけに残念な気持ちでいっぱいです。

団体も解散したので、よくある「受賞作品の著作権は団体に帰属します」はどうなったんだろう?
もう団体そのものがないので、ここで公開してもいいかなぁ。

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