忘れられない恋を昇華させる、推し。

あなたには「忘れられない恋」があるだろうか。
ずっとずっと想い続けている人がいるだろうか。

私には、ある。
別れを選んだあとも、HYの「366日」さながらに想い続けていたことが、あった。

怖いくらい覚えてるの
あなたの匂いや仕草や全てを
おかしいでしょう そう言って笑ってよ
別れているのに あなたのことばかり
HY 366日

よく、「後悔するくらいなら最初から恋なんてしなかったわ」とか、「あの人に出逢えただけでよかった」とか言う。

でも私は、こんなに引きずるなら、こんなに辛いなら、こんなに自分を醜く思えるなら、最初から出逢わなければよかったのに、とすら思った。

だけど、1000回思い返しても、あの日あの時あの場所でその人に出会わなければ、なし得なかったことがあったし、どこで何度出逢っても私は恋に落ちただろうと思う。

出逢えただけで幸せです、とはいえない。
それは、「まだ言えない」のか「もう言えない」なのか。
私にはわからない。


記憶というのは言葉にすると、その瞬間から原文になるという。
その原文をもとにいろんな翻訳が生まれるのだと。

もう何万回も記憶を辿ったし、妄想した。

あの時、あの人が飲んでいたお酒。
あの時、あの人が言ったセリフ。
背景にあった水槽。
あの時、咲いていた花。
あの時の星、明け方の空。

どこで待ち合わせしてどの街にいったか。
どのバーで何を飲んだか。
今はもう残ってもいない、LINEの言葉。
表情、指の先、髪の毛の硬さも。全部。

ずっとそばにいたかった。
ずっと近くで感じていたかった。
ただそれだけでよかったのに、愛されたいと願ってしまったから、ふたりとも傷ついた。

もう2度と会えない。忘れたくない。
でも傷ついた記憶とセットだから、ずっと想うのはとても苦しい。

特別な記憶。傷だらけの記憶。
思い出せばまだ瘡蓋が剥がれ、血が滲む。



そんな私を一気に救った人がいる。

それが、YouTubeドラマ「港区おじさん」の主演、加藤章太郎さんだ。

彼が、私の忘れられない恋を、昇華させてくれた。

簡単に言おう。
彼は、私の忘れえぬ人にそっくりなのだ。

その人が、ドラマに出て、インスタをあげてて、踊ってて笑っている。
私の好きな時に、私の手の中で見ていられる。
そしてなんと、コメントしたら「いいね」をくれる。

それだけで充分幸せだ、という気持ちを思い出させてくれた。
永遠の片想いであることの幸せ。
愛されたいなどと考えすらしなくていい。
絶対にドロ沼になったりしない。

それでいい。それがいいのだ。

綺麗なところだけ、素敵なところだけ、見せてくれたらそれでいい。

章太郎さんの美しい奥さまも、可愛らしい娘ちゃんも、一緒に踊ってるイケオジの仲間も、全部が愛おしい。

そういうふうに、純粋に素敵だと想い、純粋に美しいと感じ、ただただ好きでいさせてくれる。

嫉妬とか、罪悪感とか、独占欲とか、何にも持たなくていい。この人のことを応援してる自分も楽しくなるし、嫌いにならなくていい。傷つかなくていい。


そう、それが推し活。
推し活、なんて尊いの!!


#ハマった沼を語らせて

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