見出し画像

閉校した小学校の活用事例を見に神戸へ@旧 神戸市立湊山小学校

◾️旧神戸市立湊山小学校の校舎をリノベーション

閉校した小学校の民間による活用事例としては、東京新宿区の吉本興業東京本部が有名ですが、地域に開かれたコミュニティー型複合施設が、関西にあります。

それが、兵庫県神戸市兵庫区にあるNature Studio。旧神戸市立湊山小学校の校舎をリノベーションして、2022年7月に開設されました。

・水族館
・カレーやタコス、お菓子と果物のフード店
・ビールの醸造所とビアカウンター
・ハーブショップ
…といった教育・集客施設

・小規模保育園
・学童保育
・就労継続支援A施設
…といった地域サポート施設

からできています。

コミュニティーや建築に興味があるので、一度行ってみたいと思っていました。


◾️現状・契約・運営主体

現場について詳しくは、施設のHP↓へ

土地は15年の定期借地権契約、建物は売却(ただし、古い校舎等は解体が条件)で、
「地域の活性化,地域への若年世帯の流入傾向を更に促進することに繋がる事業」を基本方針にして
実施事業者が募集され、地元の(株)村上工務店さんが運営されています。

募集要項と実施事業案は↓より閲覧可能


◾️訪問当日の様子

訪問当日の9月15日は、連休の中日ということもあり、私が訪れた午後3時前は、多くの人で賑わっていました。

到着時、駐車場は満車で出庫車待ちでした。
水族館も入場制限が掛けられて長い列ができていました。

写真がありませんが、元の体育館に作られたフードショップのエリアも、小さな子ども連れのグループで賑わっていました。

学童保育所のある建物と元体育館のある建物をつなぐ陸橋

◾️考察

この賑わいは、当初の計画通り、若年世帯のニーズに応えたものになっている結果だと考えられます。

休日はたくさんの人が訪れてお休みの日のお出かけ目的地になるとともに、収入が得られる。

そして、平日には、保育所や学童保育の子どもたちがのびのびと緑のスペースを使える、そして就労継続支援Aの利用者が落ち着いて仕事が出切るゆったりとしたスペースとなるのでしょう。

次回は平日に訪れてみたいと思っています。


◾️今後の計画

少し運営形態が異なりますが、大阪市にも閉校となった小学校の土地・建物を利用した施設が誕生しています。

多文化共生のまちづくりの拠点「いくのコーライブズパーク」という名称です。株式会社RETOWNとNPO法人IKUNO・多文化ふらっとの2社が、共同事業体を構成し運営しています。

◾️参考

小学校に限らず、利用されていない公共の土地や施設を活性化することを目指すメディア「公共R不動産」に多くの事例やアイデアが掲載されています。

また、事例集をまとめた書籍も出されています。

興味のある方は一度HPを訪問されてはいかがでしょうか。お勧めします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?