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教科書に出てこないニュース英語

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世界の英語ニュースサイトから教科書には出てこない語彙を拾い上げ、その意味の広がりと記事内容の解説を試みます。意外な意味や日本ではあまり紹介されない世界情勢を紹介します。
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#平和構築

asylum seeker=亡命希望者 | 教科書に出てこないニュース英語 《イギリスの新聞から》

イギリスのオンライン新聞INDEPENDENTで2024年8月5日に配信された記事の見出しで使われていました。 asylum seeker の前に、thugとbesiegeの意味を見ておきましょう。 両方とも高校の教科書では目にしたことがありません。 おっと、besiegeは大学入試レベルに分類されていました。 この語、ChatGPTが作った訳では「襲う」とされていました。 語に忠実に訳すと「押し寄せ、包囲する」ですが、 記事の状況は「襲う」と表現しても良いかと思います

radicalised=過激化している | 教科書に出てこないニュース英語 《スイスの公共放送から》

スイスの公共放送Swiss Broadcasting Corporation SRG SSRの一部門であるSWI swissinfo.chの電子版で2024年7月21日に配信されたニュース動画記事の見出しで使われていました。  radicaliseを辞書で引くと とあります。 radicalの動詞型ですね。 radicalを辞書で引くと、次のように結構たくさんの意味が書かれています。 このradical、意味の広がりを見渡すと、「根」から始まり、さまざまに意味が派生して

buoy=(価格など)を高める | 教科書に出てこないニュース英語 《日本の英字新聞から》

日本の英字新聞The Japan Timesの電子版で2024年7月6日に配信されたニュースの見出しで使われていました。 buoyという語を調べると、 とあります。 この記事では動詞の3つめの意味、「〈価格などを〉高める」ですね。具体的には政権の支持率や評価を高めるということでしょう。 名詞の1「ブイ・浮標」は知っていましたが、「救命用の浮き」という意味や動詞として使えることは初めて知りました。 また、発音は、[búːi]または[bɔ́i]で、後者の場合、boyと同じ