牧場のピッグボーイ

富士山のある県の牧場に来た。野原の真ん中にポールが立っている。近づくとそこには黒豚の子供がロープで繋がれていた。可愛かったので触ろうとすると僕よりも5歳は年下の男の子が黒豚の後ろ足を引っ張って持ち上げたりして虐めていた。僕は豚を助けたかったので男の子にやめなと言ったけど遊ぶのに夢中でこちらの声にも気づかない。子豚は怒り興奮しポールの周りをぐるぐると回り始める。ポールに寄りかかっていた僕はどんどんどんどんロープに巻かれて子豚に捕えられた。男の子はどこかへ行っていてここには怒った子豚と巻かれた僕しかいない。僕は涙を流し怖かったので泣いていたら家族が気づいてくれたロープからは解放された。近くの売店から見守っていたお兄さんが豚の形をしたパンをくれた。皮肉に思えたのですぐに食べ尽くした。子豚と僕。巻かれるロープで再生される過去の思い出。