見出し画像

20240710

就労移行支援では企業研究の練習をした。理念だとか求める人材だとかを各ページから抜き取ってまとめた。今日着ていたのはサバのグラフィックアートの描かれたTシャツだ。サイズが小さくて体の輪郭が見えている。汗をかくとその部分が透明になる。サイズはLしかなかったし、サイズ表とかもなかった。蔦屋書店のアートコーナーに一つだけ置いてあったものだ。サバは青緑で白い布に放り出されたように描かれている。最後にサバを食べたのはだいぶ昔だ。いや、サバを読んだ、この間だったかもしれない。今夜かもしれない。サバはフライパンでオリーヴオイルで焼く。サバ臭がとてつもない。だから今夜はコンロで焼くよ。サバTシャツはお気に入りだ。大丈夫かい?ああ、大丈夫。サバパ。具合が悪いんだ。嘘。サバ。前田さんは僕を面白がっているらしい。同い年だからポケモンとか犬夜叉とかビーストウォーズとかの世代だ。ムウマとかバンギラスは新しいポケモンって感じ。ミュウツーには痛めつけられていないから。歩き続けて、どこまで行こうか。風がらーらら、らーらーら、辿るべき。ミュウツーの学習だと思ってた。逆襲なんて変な名前だから。フューチャーイズワイルドも変。フューチャーイズワイルドだと思ってた。今日はグループホームの面接があった。おじさんたちが7人くらい。僕はドッキリカメラの撮影をされる妄想状態だったこととか、トマシンが今月なくなることとか、映画を毎月三本は見に行くことなどを答えた。出費を心配された。きっと大丈夫。さば。幼稚園があって、掃除人がいて、サークル活動してる人たちがいた。古びた生活支援センター。三ツ境駅から歩いて15分。道にも迷わなかった。Google mapは時々意地悪だから信用してない。この間の奈良のホテルに至る道なんて危険な用水路が視界の外側に隠れた暗い夜道だったから。夜道に迷うと僕は悲しくなる。世界が終わった気がするから。普段は世界なんて終わって欲しいと願っている。自分が崖っぷちに立たされると何もできずに落ちて死ぬ。そういう最後は嫌だな。僕は解けるように、霧になるように、ふわっと消え去りたいのが本音だ。幽霊に、なってみたいな。ふわっと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?