2021年のいつか

夕方に駅に行くとバスを降りてすぐのところに高校生くらいの男の子がしゃがんで苦しんでいてその隣には彼の友達の男の子がしゃがんで唸る彼のことを心配して眺めていた。僕には彼らをサポートできない理由がある。それは彼らのような不良の子供に集団暴行を受けて病気にさせられたことだ。その憎しみと苦しみは被害体験を経てもなお影響を、強い影響を僕の心に与えている。だからって子供を、苦しむ子供を放置できないので自販機にいってゆずレモンホットの小さいやつを買ってうずくまってない方の不良少年に渡した。そうすればうずくまる彼に友達が渡してくれると思って。だがその途端にうずくまる彼は苦しむのをやめこんなものはいらないというから僕はケアの方法を最初から間違えていたことを知らされる。でもそれ以外になにかすれば彼に近づき過ぎてしまう。それは僕にとって新たな被害体験を意味する。この子供達に関わってたなら無い。搾り取られて暴行を受ける。僕は彼らが恐ろしいがさらに挑発するようなことになってしまった。にやつきながら彼らが僕を嘲笑する。もうここにはいられないと思って歩き去った。ゆずレモンなんて渡さなければよかった。暴漢は所詮暴漢だ。子供時代から彼らはいかれてる。助けようとしなければよかった。のたれ死んでほしかった。僕は迫害野郎に対して差別心を、強い差別心を持っている。だから彼らを殺せる。

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