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今日は訪問看護を受けて朝を過ごしました。夢はとても現実的で世界が変わってしまったことに驚きを隠せませんでした。ある日突然世界が変わってしまった。僕は賢い人に尋ねます。世界は変わってしまったのか?その人はそうだと答えます。ここは現実だ。夢だと言う判断はしませんでした。夢であることはあからさまなのに。ここは変わってしまった世界だと。そう認識していました。街を歩きます。人が沢山います。騒いでいます。ホームセンターで幼馴染と過ごします。彼女は結婚するそうです。僕の幼馴染。遠くへ行ってしまった。最初は皆んな一緒に遊んでいたのに。社宅の頃は楽しかった。沢山遊んで幸せだった。引っ越してからは違う。新しい幼馴染との日々。気を使う小学生。僕らは暴力に怯えていた。古川さんちでは虐待が起きている。叫び声。それを聴いて笑う祖父母。おかしな家だ。虐待されているのになぜ笑う?僕も智弘も怯えていた。隣の家で叫び声が聞こえるから。幼馴染との日々はすぐに終わってしまった。僕が臆病で逃げたからだ。残念なことだ。離れ離れに。誰も許してくれない。逃げたことを責めるはずだ。何も話せずに歳をとってしまった。何年も何年もタイムスリップして。そしてインターフォンを押す。遊びの誘いじゃない。ミミが死んだからだ。人と話したかった。耳を両脇に抱えたまま玄関で思い出話をする。普通の状態では無いと報せられたはずだ。僕はミミの亡骸を抱えて笑う。萌ちゃんの家を訪ねたのもミミを抱えたままでのことだ。お母さんは猫ちゃん死んじゃったんだねと言う。僕はミミを抱き寄せる。芝犬が不思議がる。お兄ちゃん、何それ?みたいな顔をする。芝犬には何も答えない。死んじゃったんですよ。飼い主はおばあさんだ。散歩していた。僕は萌ちゃんを訪ね智弘を訪ねミミを忘れようとした。ミミは段ボールの中に入り花に囲まれ埋葬された。毛布に包まれながら。今ではきっと段ボールは溶けて死体も溶けている。もう6年前のことだ。僕は病気で苦しんでいた。大学にも通えなくなって、石山先生とカフェに行った。村石先生と自然に別れた。大学の同級生たちとも気づいたら会わなくなっていた。僕はまた残念な去りかたをした。寂しい。虚しい。何も残らない。ミミも土の中。タマも骨になった。妹は離れた。従兄弟も警戒している。僕は病気で頭がおかしくなっている。でも怖がらなくていいよ。僕は異常者ではないから。大丈夫。怖がらないで。僕は診察で臆病だから。

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