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ときどき復讐に囚われていた
被害を受けたので加害者男性たちを憎んでいた。今となっては関わるだけ無駄なことだと感じている。そもそも復讐なんてしたくない。暴漢に死を、迫害者を殺害せよ、というのが以前抱いていた標語だけれど、そんな活動家みたいなことに突き進むことももはやない。夢だ。妄想だ。憧れだ。ロマンだ。暴漢への反逆というストーリーが楽しませてくれた。東京に核を落とせとか、戦争が起きてほしいとか、そういった破滅願望の産物。もはや関わりがない。僕は戦いに生きるのをやめた。過去の苦しみともおさらばだ。自分の受けた仕打ち。そんなものはどうでもいい。大したことじゃない。迫害、集団暴行、虐待、ハラスメント、暴力。いろんな苦しみに落とされた。でもいいのさ。もういいのさ。僕には届かない。そんな狂気の数々が僕にとっては無効化された。無意味だ。ムイミー。僕は一匹メダカのムイミーさ。ゼリーフィッシュのドローンアートを眺めるよ。深海のめんだこやろうめ!ふにゅふにゃ。グソクムシ!ピンポンツリースポンジ。僕には無意味。ムイミーさ。暴行なんてムイミーさ。迫害なんてムイミーさ。届かない、届かない。無意味の地獄へようこそ。無意味だな、弱く見えるぞ。
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