シュタイナー

人間には如何なる状況や環境にあれどもその環境状況を変え得るものが具わっている。時空を超えて個人の魂を普遍的高みへと至らしめる神性の萌芽が誰にでも宿っている。その萌芽を育成するのは我々個々人の課題である。
 我々人類に託された普遍的自我、高次の自我へと至る道筋は各自に応じて違うとはいえ確実に各個人に委ねられている。
 今日の時代は相対的世界観が個々人の魂に猛威を振るい浸透し始めている。相対的世界観は同時に生きる方向性、意志を喪失した虚無的世界観と化す。この虚無的世界観に呪縛された魂は動物にも似た低次の刹那的衝動の言動になりやすい。
 これは世界の各国家、民族、種族にも当て嵌まる。現状ではこの状況を打破するのは容易ではない。

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