どこ

ここはみんなの世界であって、僕のではないということ。みんなのために用意された世界であって、あくまで人のものだということ。僕のものなんてどこにもない、それらはみんなのためのものだ。そういった感覚が小さな頃からある。僕には触れてはならない、みんなのものだから。だから僕はみんながどんな人生を送るのかを知らない。僕は僕の人生しか知らない。みんなの生き方なんて、きっと何にも参考にはなりやしない。だからみんなのようには生きれない。僕は自分らしく生きる。自分らしくって?生きるって何?僕は何も知らない。みんなは知ってる。なぜならみんなのための世界を提供されたから。僕はこの世界には用はない。もう何も、用はない。この世界から消え去りたいと思う。なぜならここは僕の世界ではないのだから。

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