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自分の心と対話する。キルケゴールはそう言っている。『希望を生み出す方法』という本を読んでいる。とても楽しい。自分のことが書かれているようで参考になる。本棚と机を配送してもらって組み立てもしてもらう。全部で65,000円。本棚には岩波文庫のドイツ文学とテキスト、ちくま新書、単行本などを置くと思う。香水や置き時計も隅に置きたい。二メートルの高さもある本棚だからたっぷり入れられる。安全ネジもはめてもらう。その少し前には大きな机を置く。引き出しは黒くて机の板は木をそのまま着色しないで使ってる。これがなかなかいい見た目をしている。慶應の提出課題の文章はあと一つだけだ。ドイツ文学に関する本を読んで720字でまとめる。そんなに難しくはないと思う。普通の学生ならすぐに書ける。僕は書けない。普通の学生ではないから。僕は失いすぎた。残された物は最初からあるものだけだ。恵まれない境遇から今恵まれた境遇に変容しつつある。自分で終わらせなくて良かった。僕は頑張るよ。これからはうまくいく。これまでとは違う。悲惨な暴力の日々など戻らない。僕は普通になれる。ぴゃっぴゃっぴゃ。

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