初期の記憶たち

小さい頃、最初に夢だと気づいた夢の中で、そこは夜の真っ暗なお寺だった。人々はお祭りの中で盆踊りをしている。僕は一緒に歩いていた母から手を離した。「これって夢でしょ?」そう尋ねると彼女は「ううん、違うよ。」と答える。僕にはわかっていた、これが夢だと。だからその場で立ち止まり、人々の集まるお寺には進まずに立ち止まった。そして夢は終わったのである。

一歳と五ヶ月、森に足を踏み入れた。両親や撮影スタッフと共に森の小屋へと向かう。途中、ピンクのうさぎさんが現れたが、どうしたのかを覚えていない。小屋に入り、ぬいぐるみたちと遭遇する。そしてアナウンサーのおじさんの差し向けたソフトクリームに顔を背ける。

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