見出し画像

それでも終わらない

まどかを見守るほむらのような存在でありたいと思う。まどかはいないけれどほむらならここにいる。まどかなきほむらはとても退屈な思いでいる。「好きな人がいないの」。ほむらは退屈に退屈を重ねとうとう魔女になってしまう。「この世は無意味、ただただ悲惨でしかないのよ」「ほむらちゃん!それは違うよ!」まどかはほむらを救ってくれる。まどかがいなければほむらは簡単に魔女になってしまう。ああ、まどかはいないのかしら。どこかにきっと。ほむらはいつも落ち込んでいる。日常に人との交流が全くない。あるとすればそれはスタバでのレジでの応対くらいだ。「アーモンドミルクラテアイスヴェンティ」「キャラメルフラペチーノグランデ」。呪文のように聞こえるそれはただのスタバでの注文だ。呪文を唱えなければスタバに行く理由がない。呪文を唱えるのが密かな楽しみなのだ。ほむらは苦しんでいる。どこにも居場所なんてないからだ。外で過ごすためにスタバに通う。他に休まる場所なんてない。ほむらは今日も孤独を過ごしている。ほむらは黒いズボンにグリーンのワッフルパーカー、黒いコートを着ている。靴も真っ黒だ。ミントグリーンのヘッドフォンをしてグレーのマスクをつけている。ほむらは落ち着いた色を好む。ZARAで水色のパーカーを買いたがっている。ほむらはファッションが好きだ。ファッジを買っているが読んでいない。ほむらは本を読むのが苦手だ。ほむらの隣に短い靴下を履いた男の子がいる。おしゃれな靴を履いているがほむらのこのみではない。ほむらはいつも美少女を探している。ほむらは恋愛がしたい。ほむらは寂しがっている。ほむらは乱交したがっている。ほむらは、ほむらは、ほむらはこの日々を終わらせたい。終わろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?