告白

減っていくだけの日々だったけどこれからは意味のあるものにしたい 何故なら俺が生まれたからだ
自分の境遇に抵抗があって、何もしないまま抵抗することだけに日々を費やしたおかげで現実感が全くなくなってしまったのかもしれない でもどうにも現実に現実感が湧かないから、何が起きても受け入れてしまえる けど抵抗はする、のでやっぱり現実感を味わえない 人形の目でこの世を眺めてる感じだ
俺はカカシだ 干からびている 水を求める 水はない 風が強い 座ることはできない 暑い 寒さを求める 喉が渇いた コーヒーに溺れる 寂しい 鼠に恋する 綺麗なものが好きだ 芸術や文学の感性はない ひもじい思いをして生きてきた 安心できる場所もない ただ黙って前のめりに倒れるか
俺は不満を持たない ことにしている ただ感じないように心を麻痺させているのだ だから俺の現実は作り物だし、突飛な出来事が起きても動じない、そんな冷徹さを兼ね備えている 上から高校生が転がり落ちてきても気に留めない 助けを必要としていても電話を途中で切る 俺は冷徹だ 優しさの欠片も
自分を俺と呼ぶだけでは分からないことが多いのかもしれないが試すのをやめないでこのまま突っ走ろうと思う 何故なら止まることに飽きてきたからだ 俺は安息を知らない 虐待と暴力の中を這いずってきた バイオレンスな体験が人よりも多い 平気では済まされない 俺は人を憎まない 恨みもしない

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