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20_配信スタート記念~TRIBUTE TO TRICERATOPS~ ブックレット制作編

2021/3/8。本日、あの「TRIBUTE TO TRICERATOPS」がDL配信&サブスク解禁となった。コロナ渦もなんのその。参加アーティストの皆様の素晴らしい実演と陰で支えるマネージメント、各レコード会社のスタッフの皆様の御尽力で完成したこのアルバム。今夜はジャケ&ブックレット制作秘話を少々。

晦日の12/30CDリリースのため、組まれたジャケット&ブックレットのデッドラインがこれ。

【ジャケット&ブックレット行程】
11/20 入稿
11/24 初校色校出力
11/30 修正最終入稿
12/1  印刷開始

サインやコメントを入れ込み、歌詞もアーティストの意向があるものは修正、レコーディングクレジットも曲ごとに入れ込んだあのブックレットは、タイムスケジュール上で行くとなかなかの強敵であった。

11末は2人で死のう

文字要素などのやり取りをする、デザイナーの菊池氏とは今回が初めてのタッグ。11月に中頃に、彼のオフィスのそばのカフェに呼び出し、珈琲とレアチーズケーキをつつきながら、「まだそれぞれ”絶賛レコーディング最中”だから、決まらないことも多くて。今回はラストの追い込みが激しくなりそうだぜよ」と軽い(全然軽くない)ジャブを打ち込み、明け方までの作業が数日続くことを予告。「11末は2人で死のう」と彼と僕のスケジュールを確認。そして来たる11月末、深夜まで飛び交う鬼メールと鬼LINE。いつも最後に送るLINEは「明日は午後からやりましょう。おーもり」だった。「モウアケガタデスヨ。ソリャゴゴカラデショウヨ。」菊池氏がこれを思ったのに返信に打たなかったのは、あのチーズケーキが旨かったからに他ならないと推測。嗚呼、また彼と仕事したいなぁ。俺のこと忘れちゃったかなぁ。(いいや、忘れるわけはない…。忘れたいかもしれないが…)

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圧巻。当時のPCの送信メール。

この作業の傍らでは、各マネージャー陣から、こちらからお願いしたサインやコメント、変更歌詞が続々と届き、それを菊池氏がレイアウトしデザインされたPDFを今度は戻してチェックしてもらうやり取りが続く。
誰に何を送ったかわかんなくならないように、ノートに線を引いて枠を作り表をこしらえ、えんぴち(あの頃地元多摩あたりじゃよくこう言ったもんだ)で書いて消してを繰り返した。エクセルなんぞじゃ追いつかん。普段はイベントなどで顔を合わせたり、打ち上げで顔を合わせたりする同業のマネージャーの方々と、それはそれはいつもとは違う、濃い時間を過ごさせて頂いた。ジャケットにサインが並んだのも、コメントが揃ったのも、アーティストとそのアーティストを支えるこのマネージャー陣の熱いサポートのおかげなのである。大感謝。

謝罪からの分納

そしてこの菊池氏との熱いコンビネーションでも、11/30の最終入稿には、それでもいろいろ素材が間に合わず、11/30未明「こりゃもう間に合わん」と延長を自身で勝手に決めて、菊池氏にそれを伝え、しれっと12/2に下版したのだ。

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(全然しれっとではない。印刷会社に事前に謝り、その上、「何とか間に合わせてください」と嘆願。先方からすれば「出たよ、アイツ。やはり…」的な、よくある(お前が言うな)典型パターン。結果、商品の納品を2日に分けてJARED(バックナンバー参照)に分納するという、年末に難易度高いコマネチ級の秘技を繰り出して頂いた。『しかし着地が乱れましたねぇ。9.21とスコアも伸びませんでした…』私がへっぽこですみません)

そんな作品が本日ついに配信リリースまでたどり着いた。改めて灌漑ひとしおである。

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