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10.2年半ぶりのトライセラ、ZeppDiverCityでのライヴ終了

10/16金曜日、トライセラのZeppDiverCityでのライヴが終わった。ソロ活動からの復活に「2020」という年号は彼らにとって、特別なものでもある。ファンならさぞ御存知でしょうが、2002年にリリースしたシングルのタイトルが「2020」。この曲は、変化してゆく街並みを日々感じながら、17年後の2020年を想像して、「僕はこうありたい」って歌うことで、聴き手に一石投じるファンタジー(この単語、まさにこういう時に使うんだろうね)溢れるミディアムナンバーだ。

https://open.spotify.com/track/2e7c7qUJ6WRHd5t8IRDPHL?si=CQdVXWNCSdKdE7vpYP3CZw

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てなわけで、ファンのみならず、メンバー、スタッフ共にこの「2020」を気にしないわけがない。そして復活に組んだこのゼップダイバー公演。ところが発表タイミングが難しかった。会場のコロナ対策の指針が変更になりそうだったからだ。当初は「2席空け」で、というルールがあり、そのつもりで準備していたが、券売告知寸前に「1席空け」にルール変更の連絡。多くの人に見てもらえるのは嬉しいからね。ドタバタと仕組みを組みなおして告知し始めたのが9/22だから。公演まで1か月無い…。スケジュールを調整してくださり御来場頂いた皆様、配信視聴の皆様には本当に感謝してます。

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リハ―サルは事前に組んであった予定通り進行。楽器テック、音響、照明、トランスポートのツアースタッフとも久々に再開。みんな元気そうで一安心。スタジオ初日、メンバーが集まって音出した瞬間に、「コレ、コレ!」ってやっぱり思った。トライセラは、トライセラにしかできないのです。

リハも折り返しの頃、スタジオを抜けて倉庫からロゴ看板を出す。こちらも2年半ぶりなわけで、塗装が剥げたり、少し文字が傾いていたりしてメンテナンスが必要。看板係(別名なんでも係)の僕の役目だ。(すべてはこのnoteに書いた小学校時代の自転車修理から始まった。幼少期のなんでもやる経験はこうして役に立つのである)

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2013年からの付き合いでもある俺の相棒のツアー帯同プラケ「看板くん」には、想い出も補修具材も工具も一式入っている。傾いた文字を貼り直し、木枠も補強。そして仕上げに剥げたところを塗装する。

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水溶性のペンキのグレーと黒を調合し特別色を作るのだが、現存の色に合わせるのが難しい。紙コップにグレーを入れ、コップの壁を利用し黒を足していく。(最初はパレットも使ったりしたんだが、どうやら紙コップが一番良いとの結論に。どのライヴ現場にもあるし…)この調合も当然2年半ぶりだが、「結構うまくいったぜ」と思いきや、前の色との馴染みがいまいちで、結局、2文字だけ丸ごと塗りなおす羽目に。少し水を足したりして、他の文字と色を確認しながら、事なきを得た。

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なんでも「この色なら照明次第で、消すことも出来るし、いろいろ変化も出せる」とのこと。何事も奥が深い。

(ほら!こんな風にグラデーションにもなるんですね。↓)

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当日は久々に受付で関係者対応し、それでも「何としても1曲目は」と、関係者が途切れたチャンスに受付を捨てて場内でしばし観覧(すみません)。ステージでのメンバーを見ながら「アイコンタクトと呼吸で作り出す、あのグルーヴ」を久々に確認。これこそがトライセラの真骨頂。それぞれのソロ活動での経験の持ち寄り「進化したトライセラ」をきっちり明示することができたんじゃないかと。あとはステージ上のメンバー、笑顔が多かったですね。そうやってバンドアンサンブルを楽しんでる姿にほっこりしながら、場内やバックヤードで各種業務に勤しんだ次第です。アンコールで12月の東名阪ツアーも発表。こちらも是非!もう目が離せませんね。

看板は本日、倉庫にちょこんとしまいました。今度はすぐ出番が来るね。


📷LIVE PHOTO : MICHIKO YAMAMOTO



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