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いろ、イロ、色の不思議。黄色はレモン、ピンクはイチゴ。緑は魔女の鍋の中。

公園の池に浮いてる白鳥ボートって、バックができるってことを初めて知った。

ぶらぶら散歩しててコーヒーでも飲もうと公園のベンチに座って見てたら、果てしないエネルギーを持て余した高校生の男の子達が、ギャンギャンと声とその他の何かを発散させながら、こちら側に向かって白鳥ボートで迫ってきた。

もちろん池の周りは浅瀬になってるわけで、その事に気づいた1人が
「やばい、座礁する!バックだ、バックに漕ぐんだー」と騒ぎ出した。

へっ、白鳥ボートってバックできるの?と思って見ていると、総勢4名の男の子たちが一斉に声を合わせて逆回転にペダルを漕ぎ出した。それも物凄い勢いで。
緊急時にはあんなにも協力して頑張れるものなんだ。

白鳥ボートはそれに合わせてふと躊躇したように前進をやめ、その子たちのギャンギャンした雰囲気とは別物の、小首を傾げた優雅な姿勢のままゆるりとバックし始めた。

出来るんだ!乗ったことがなかったから知らなかったけど、バックできるんだ。

でもここからが運転に不慣れな高校生諸君。
バックしてある程度まで行ったら舵を切って前に進み直せばいいものを、バックのまま桟橋に戻って行こうとしていた。車の免許を取る頃には4人の頭脳を合わせなくても、当たり前にできるようになる事だろうと思われる。

白鳥ボート、今度、乗ってみよう。
1人じゃきついんだろうか、誰か一緒に乗ってくれるだろうか。
想像するに、うちのもう1人のデザイナーからは拒否されそう。

カフェでコーヒーを飲んでたら、5人組の旅行者の女性の団体が入ってきた。
レジでオーダーして自分で席まで運ぶスタイルのお店だから、手に手に自分の分のトレーを持って私が座ってる席の方に向かって歩いてきた。
そのうちの3人がメロンソーダを頼んでた。

綺麗なエメラルドグリーンのそれは、なんともキュートで、食べ物とは思えない色味をしていて、見るたびに憧れる。

がしかし、子供の頃から自分でオーダーしたことはない。

厳密にいうと上にアイスクリームが乗ったタイプは1回くらい頼んだことがあるかもしれない。
でもその時もメロンソーダと、上に乗せられたアイスクリームが接してる部分にメロンソーダの緑色が移ってて、その部分だけ何だかシャリシャリしてて、子供ながらになんらかの化学変化を起こしてるのではと、食べるのを躊躇した記憶がある。

自分以外の人がオーダーしてるのを見ると、トキメク色だし美味しそうだなあといつも思うのに、なぜか自分ではやっぱりオーダー出来ない。

多分、色の不思議なんだと思う。

市販のかき氷のシロップは香料と着色料以外は同じ原材料でできてるから、レモンだろうがイチゴだろうが味自体は変わらないと聞いたことがある。

人が持つ色のイメージで、黄色はレモン、ピンクはイチゴって刷り込みされてるから、そんなふうに素直に感じるのかもしれないなと思う。

高級な2000円くらいする、本物のフルーツをふんだんに使ったシロップがかかったかき氷は、もちろん使用しているフルーツの味なんだろうなと思う。食べたことないけど。

今年はそんな高級なかき氷に挑戦してみようかな。
見た目から、あんなにたくさん食べれそうにないって思ってしまうんだよな。

1人じゃきついだろうか、誰か一緒に食べてくれるだろうか。
想像するに、うちのもう1人のデザイナーはこっちだったら付き合ってくれそうなきがする。

よし、暑くなってきたし試しに行ってみるか。

3連敗、今日は勝てるかなあ。



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