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気持ちよさに負ける二度寝の罪悪感。

寝坊した。
決まった時間に通勤しなくちゃいけない訳ではないからいいけれど、寝坊ってものすごい罪悪感。それも二度寝。
一度は起きて、リビングのソファーに移動してちょっとコロッと横になったら、クッションがあまりにも気持ち良すぎて熟睡。一時間もそこで寝てしまっていた。

御多分に洩れずちょっとテレビつけちゃったら、スケートボードやってて、この間の東京オリンピックで金メダルとった人が出てて「あー思い出した、この人だ」ってなって見てたら、詳しくないからわからないけど一回め成功してから、連続で着地出来てなくて「これはもうだめなのか?」って思ってたら、最後の一本でなんだかすごい技を決めて着地したらしく逆転の金メダル。
「おー、そんな事もあるんだー」って、結構そういう競技なのねとびっくり。

そこで寝ちゃえばよかったんだけど、何だか興奮してリモコンカチカチしたら、体操やってた。
「いや、もう寝ようよお。」と白い天使が耳元で囁く。なのに「なんか面白いもの見れるかもよ?」と黒い天使も囁く。どっちかっていうと黒い天使の方に引っ張られがちなものだから、ちょっとだけ見ちゃおうってなったら、これがいけない。

あれ?体操ってメダル取れるみたいな感じじゃなかったっけ?4位とかになってる。と思いながら「団体だから得意不得意の競技が国によってそれぞれあるんです。」みたいな解説を聞きながら、なるほどそういうことね。と。

詳しくはなくても、日本の選手は鉄棒が得意ってことくらいは知ってたから、鉄棒はラストに回ってくるっていう事をアナウンサーの人が言ってて、そうかまだ得意分野まで行ってないのか、だったら見逃せない気がする・・・。

そうこうしているうちに、平行棒とか終わってやっと鉄棒。
なんだかんだいってその時点で2位に浮上してた。
でも中国とは3点か4点、差がついちゃっててこれは銀メダルなんだろうなあって思って見てた。

アナウンサーの人が「失敗する事を思うのはいいことではありませんから、それは言わないとしても、何が起こるかまだわかりません。最後まで諦めずに頑張ってほしいです」みたいな事を言ってた。
そうか、中国の人がなんかやらかさない限り、もう追いつかない点数なのね。
まあ、いいじゃん。メダルもらえそうだし。
そりゃあ、体操日本チームにとっては悲願の金メダルなんだろうけど、中国だってアメリカだって欲しいんだもんね。

目を疑った。
中国の怪我した人の代わりにでた選手が落ちちゃった。それも2回。嘘だろ。
もちろんこれで勝敗はわかんなくなったんだろうけど、大丈夫なのかと思ってしまった。落ちた瞬間、横で待機してる仲間の表情と態度が捉えられたんだけど、思いっきり「なんだよおおおお」ってなってた。もちろんその後気を取り直して「しかたない、大丈夫、大丈夫」みたいに切り替えて見せてはいたけど、あまりのショックでやっぱり表情が曇ってる。

それを目撃してた日本チームの人の中には、日本の鉄棒が得意な選手の演技がまだ終わってないのに、感極まって早くも泣きそうになってる人がいる。
ってことは、中国選手の落下によって、もしかして日本のラストの選手がうまいこと出来たら逆転できるとこまで来てるってことなの?と思って見てると見事にやり遂げた。あとは中国の最後の選手の演技を待つばかり。
でも、その中国の選手がすごい点数を出さない限り、巻き返しはできないって解説の人が言ってる。まじか。

夜中にふたつの逆転勝利を見ちゃって、なんだか複雑な気分になった。
もちろん金メダル貰えたのはうれしいんだけど、中国の鉄棒で落ちちゃった選手とか、スケートボードであそこまで来ててたったの一本の演技で逃しちゃった人とかも見てるから、なんとなくその人のこと考えると、あーあって感じも同時にしちゃう。

でも、金メダルがもう少しで手に入るって時にあの精神力が発揮できるからこその金メダルなんだろうから、やっぱ、勝ちは勝ちなんだよね。
それも含めてヤレる選手なんだろうから。

という事で、ソファーの上で一時間も二度寝した言い訳は終わりです。
いいもの見た。
おめでとうございます。

みんな見てるのかなあ。平日はお仕事に行かなくちゃだから、私みたいに呑気に見てないのかなあ。

毎日暑いからちゃんと睡眠取らないとね。
今日はちゃんと寝ようね。白
それはどうかな。黒

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