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7頭の猫との出会い

2023年、夏

ここ何年も連絡が無かった伯父が入院したと連絡が入る。
伯父は未婚で両親も他界し、一人暮らし。
普段は、近所の人や近くに住む親戚が様子を見てくれていた。
入院することになり、入院手続きが絡んでくると、近所の人や遠い親戚がするわけにもいかず…弟であるうちの父に連絡が入ったという感じ。
その時点で猫7頭を外飼いにして「地域猫」として登録していたようだ。
伯父が元気な時は自由に家の中と外を行き来できるようにして数頭飼っていて、どんどん頭数が増えていき、結果、最大26頭になっていたらしい。
近所から苦情が来るようになり、伯父も体力が衰えてきて世話が難しいということで親戚が「地域猫」登録すると避妊手術費用が補助されたり、生まれたばかりの子猫であれば里親探しをしてくれることを調べて登録してくれたようだ。
家の中で飼っていると対象にならないので、とりあえず猫を全部外に出し、えさ場とトイレを決め、無事、地域猫登録してメス全頭を避妊手術。同時進行で里親募集してもらい、若い猫たちはどこかへ引き取られていった様子。
そして、7歳以上の引き取り手が居ない猫たちが残っていた、と。

2023年、秋

伯父に複数ガンが見つかり、手術もできないのでは…という状態であることがわかり、とりあえず猫たちがどうやって過ごしているかを見学に行く。
朝7時頃と夕方17時頃に、大きな器(大型犬用食器のような器)に丼1杯くらいのえさと、浅いバケツ2つに新鮮な水を供給。
トイレは一応、地域猫登録する際に適当な場所を書いたが、特に決まっているところがなく始末の必要がない(近くに野山があり、そちらで用を足していることが多い)。

玄関先でゴハンをねだるねこたち
ゴハンを食べ終わってくつろぐねこたち

何度か通っているうちに、近所の方から「通えるならそちらで世話してもらいたい」と提案が…まぁ、当然のことですよね。
通えなくはないけど、車で片道30分の道のり。
朝晩通うのは厳しいので、昼に1回世話するように変更。
昼の12時から13時頃、丼2杯のカリカリと新鮮な水を供給。
野良猫化してしまっている数匹は、ゴハンが来ない…と思ってほかの家にお邪魔していたのか、何度かゴハンの時間に現れなかったりもした。
そうこうしているうちに10月も半ばに入り、朝晩冷える日が出てきた。
猫たちの体調が心配なのと、野良猫が集まっていると勘違いされたら捨て猫で頭数が増えてしまうのではないかとの心配で、一旦、伯父の家に猫たちを入れることにした。
この時点で地域猫登録はまだ継続されていたが、責任をもって7頭全て世話できるなら地域猫登録を解除して、飼い猫として世話してくださいとのこと。いよいよこの猫たちを「うちの子」として飼い始める決断を迫られた。

迫りくる、冬

7頭はさすがに多いので、全部飼うのは無理なんじゃないか?誰かに譲ることはできないか?ということで、画像を作成…
一応、毛色は分かりやすくしたつもりだったが結局誰にも見られず終わる。

誰かに譲れないかと思い、作成した猫紹介画像
伯父の家の中に入った様子①
伯父の家の中に入った様子②

猫たちを伯父の家の中に入れて半月ほど経った頃、伯父が亡くなった。
伯父の家は、裏手がすぐ山で自然豊かな場所。
自分の家がある場所より雪も深く、きっと冬の間通って世話するのは大変。
7頭を自分の家に連れてくる方法、自分の家で飼う場所など…色々考えを巡らせて、何度も家族で話し合い、やはり猫たちを自宅へ引っ越すことが得策じゃないかという結論に至る。
ネットで猫の生態や必要物品を調べ、猫部屋の確保や清掃など…たくさんの準備を経て、11月半ば、なんとか引っ越し当日を迎えた。

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