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もしドラ治療院 ~もしドラッカーが治療院経営をしたら~

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このマガジンは、弊社治療院プログラム(寝具の物販)にご参加頂いている鍼灸整骨院/エステサロンの経営者向けに書いています。「もしドラッカー先生が治療院を経営したら」という視点から、…
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#マーケティング

#23 利益こそが、消費者の満足度の指標である

(この記事は約3分半で読めます) 紙おむつや生理用品メーカー大手のユニ・チャーム。 原価高騰始め厳しい市場環境のなか、好業績が続いています。 そしてその原動力が、「利益こそが、消費者の満足度の指標」という独自のマーケティング理論を愚直に実践し続けてきたことにあるようです。 ユニ・チャームのマーケティング戦略に関する、とても興味深い記事を先日読みました。(日経クロストレンド 2024年5月10日号) 「マーケティング」という言葉には、「売れる仕組みを”仕掛ける”」というよ

♯22 マーケティングとイノベーションだけが、成果をもたらす 後編

(この記事は約2分半で読めます) 今回はイノベーションについてです。 ドラッカー氏の名言「マーケティングの理想は、販売を無くすことである。」が如実に語っている通り、販売(売りたいモノやコトを売り込む行為)をしなくても、商品やサービスが自ずから求められる仕組みづくりがマーケティング。 お客さまの「欲しい」に応えるのが、マーケティングの定義です。 そして、ドラッカー氏が唱えるイノベーションの定義は、「新しい満足を生み出す」。 マーケティングの定義同様、とても簡潔明瞭です。

♯21 マーケティングとイノベーションだけが、成果をもたらす 前編

(この記事は約3分で読めます) 前号では、もしドラのベースとなった名著「マネジメント」の骨子について書きました。 その教えは、日本人にも馴染み深い近江商人の教えである「三方良し」と、驚くほど相通じるものがあったんですよね。 大著マネジメントは、三方良しを構成する「買い手良し=顧客のニーズ」、「売り手良し=社員のニーズ」、「世間良し=社会全体のニーズ」について、一つひとつ、そして相互に連関させながら、深く掘り下げて考察しています。 今回は一つ目の構成要素である「買い手良

♯02 ブランドって、結局誰のもの???

今回の一言:「ブランドって、結局何のこと???」 (この号は約3分で読めます) 前回のテーマ「あなたは何によって憶えられたいか?」の続編、「ブランド」について一緒に考えていきましょう。 「海外ブランド」「セルフブランディング」「プライベートブランド」などなど、ちまたに氾濫している「ブランド」という言葉。 そもそも、「ブランド」の定義は何でしょうか? 「マーケティング」といえば、フィリップ・コトラー氏。 マーケティングの大家は、何と定義付けているのでしょう? んんん

♯01 あなたは何によって覚えられたいか?

今回の一言:あなたは何によって覚えられたいか? (この号は約1分で読めます) とても核心を突いた、そして答えに窮する問いですね。 先生が経営する院も、私が経営する近江化成も、そして私自身の生活も、誰かに何か覚えてもらおうとやっているわけではありませんよね。 でも同時に、会社の使命や、私たちがヒトとして生を受けた意味を考えると、この問いから逃れることはできません。 この問いを聞いたとき、世界的に有名な自己啓発書「7つの習慣」の、第二の習慣を思い出しました。 第二の習