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美魔女の定義

おかえりなさい。
ライフナビゲーターオラヴ153です。

可愛いより、色っぽい女性に憧れている。
例えるなら不二子ちゃんとかタイプである。
当方、不二子ちゃんたる所以の美点はおよそ何ひとつありませぬが。
単に『女』という性別が同じくらい。
一度でいいのであんなアンニュイな雰囲気を纏った素敵な大人のオンナになれたらいいな、と未だに夢を見ているわたし。
うん、起きていても夢って見られるんだな。
ちなみに『夢は見るもんじゃない、叶えるもんだ!』とは誰が言ったのか知りませんがあれは名言だ。


たしかもう数年前?になるだろうか。(もしかして10年とか経ってしまったか⁉︎)
世に言う『美魔女ブーム』というのがあったと記憶している。
40、50、60代であってもお子さんと姉妹に見えてしまうというとんでもない方々が何度かテレビで取りあげられていたのを観たことがある。

とてもインパクトがあったものを一つ挙げると、大学生の息子と美魔女ママが渋谷の109で買いものしているところを取材させてもらうというシーン。
店内で2人が服を選んでいる傍で局のクルーがお店のスタッフを捕まえ、2人の関係性は何だと思うかと訊ねるというもの。
それに対し、不思議そうに「え?普通のカップルじゃないんですか?」と間髪入れずに答えるスタッフ。

…実は母と息子なんです!

と十分にためを作った上で勝ち誇ったように伝えると、お店の方が

ええ〜!!ウソ〜!!!とのけぞるというくだり。


ウソ〜!!!である。

あきらかに20代のOLさんが休日にデートに着ているだろうと思われるコーディネートは、なるほどその年齢にしては綺麗にしている40代後半の美魔女ママでさえいくら頑張っても無理があった。
バッグを息子に持たせ、お店のスタッフさんの驚きにウフフと笑っていた美魔女ママだが、どう贔屓めに見ても無理がある。

顔や体を引っ張ったり、詰めたり、塗ったり、取ったり、身につけたりして懸命に若くあろうとしている美魔女。
美しい女性なら単純にそう呼べばいい。
美女でいいではないか。
なぜわざわざ『魔』を入れる必要があるのだろう。


「魔」を入れた時点でもうすでにナチュラルさが失われ自然ではなく人工の美ですと言っているようなもの。
本当は違うんだけど、こっちの方が好きよね?とにじり寄られている怖さを感じるのだ。


鏡を見るとシミが増えている、シワも増えている。お腹周りも増えている。
ゆるくたるんでいく自分の顔と身体。
お金があったらエステに行ってマッサージして、顔のリフトアップもして、ついでに下腹の脂肪吸引とかもいっちゃうか。


美女にも魔女にもなれぬわたしだが、少しだけ妄想の世界で不二子ちゃんになってみる。
まだまだこれからだ。
鏡の前でターンしてニッと口角をあげてみる。
うん、悪くない。
まだいけるよ、わたし。



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