見出し画像

バブルへGO!!!


オラヴ153です。
先日息子と銀座にランチへ行ってまいりました。
気がつかなかったのですが、その日は母の日でした。
一番安いコースを選んだ私に、顔をしかめて首を振り、これにしろと指で差した物は一番高いコースでした。
ああ、ありがたや。
母になってよかったと思いました。



食事を済ませ、どこかで軽くデザート(別腹)でもとなり、エスカレーターで下へ向かう途中で、長蛇の列がいくつかあることに気がつきました。
並んでいるのはほとんどが若い女性達です。
よく見ると全てハイブランドのジュエリー売り場。
こんなにお金を持ってる女の子がいるの⁉️と、クラクラしました。
息子に驚いて聞くと、明日から貴金属の価格が上がるからだよと教えてくれました。
10%は高くなるんじゃない?
その前に買おうとしてるんだよ。


うーん、そんなにまでして貴金属って欲しいものなんだろうか。
店員に勧められるまま、嬉しそうに品物を手に取り、うっとりと腕に巻いたり、指にはめたりしている顔があまりにも幼く見えて不安になりました。大丈夫なんだろうか。
おそらく一緒にいる男の子に買ってもらうつもりなんだろうが。男の子はきっと内心ハラハラやきもきしてるに違いない。
もし彼女がダイヤモンドが入ってる方をご所望とあらばその代金を支払うのは自分なのだ。
大変だな。
お疲れ様です。


人通りはかなりあり、歩行者天国になっている銀座は以前の華やかさをかなり取り戻したように見えました。
他人を観察するには絶好のチャンスです。
前を歩くカップル。
男性は隣を歩く女性の肩くらいまでの小柄な体型。少し巻毛のそして薄くなった部分から頭皮が透けて見えました。
身につけているものは安い、ありきたりな物ではなさそうです。


隣の女性はワンレングスの黒く豊かな長い髪を揺らしながら10センチヒールで闊歩しつつ、腕にはハイブランドの紙袋を3つ抱えています。
スマホで誰かと大声で話しています。
次はエルメスに行くから〜
酒とタバコで潰したような太いザラザラした声。
それをニコニコしながら見ている男性。

まるでそこだけ30年以上前のバブルの時にタイムスリップしたみたいです。
膝上よりも股下から測った方が早いぴったりとお尻に張り付いてるミニスカート。
そこからのぞいている脚のすんなりとした長さとピンベールがベストマッチですが、あの靴で足を踏まれたら間違いなく骨折するでしょう。


彼らは30年前以上もずっと前からバブルの中で踊り続けてきたのでしょうか。
あの夢の中で見果てぬ輝きを追い求めているのでしょうか。
さよなら、バブル。
早くそう言って欲しい。
もっと今を見てほしい。
そう願ってやまないのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?