飯塚事件④〜あの日、当初は3人で登校していた女児。途中から2人になった経緯が少しだけ気になっていたが、当時の新聞を読んで腑に落ちた
あの日の朝は、完全に遅刻ペースで歩んでいた彼女ら。グズグズする2人をおいて、1人だけ「ごめん、先に行くね」などとなるのは別に不思議ではない。遅刻はいやだ。中高生ぐらいの年齢ならかまわないが、小学校の低学年ぐらいだと先生や友達の視線、対応が気になる。自分ももろにそういうタイプだった。
ただ、自分の中で、その経緯については少し気になっていた。それが、当時の新聞を読んでみてわかった。
以下、『読売新聞(西部版)』1992年2月23日付朝刊より
先に学校に向かった女の子は、2人とは別のクラスだった由。なるほど、それなら納得。複数人で遅刻する(教室に入る)のはまだいいが、1人の身で遅刻するのはキマリが悪い。
のちに「裕莉ちゃんは泣いていたようだ」と語ったわけだが、彼女自身、半ベソかきながら1人学校に向かう姿を目撃されている(遅刻はいやに加えて、おいてきた2人に申し訳ない気持ちもあっただろう)。
なお、「学校とは逆の方に歩いていく」という目撃談は、2人がグズグズしながら、道を行きつ戻りつしたということか。なんにせよ、そういう不安定な心境の幼い2人につけこんで、兇悪鬼畜な犯行に及んだ輩が許せない。
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