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1995年、春。日本が震撼激動の歩みを見せる中、イエローキャブの野田社長は、「雛形は絶対バージンだよ」と、啖呵を切った!


先日、いつものように夜飲んでいたら、ある知人から「昔、イエローキャブの野田社長が言った名言『雛形は処女だから』ってあるじゃないですか。あれって、雛形あきこがなにかのスキャンダルを起こしたときに、彼女を守るために言ったものでしたっけ?」と言われて、ちょっと考えてしまった。

雛形バージン発言は頭に残っているが、あれ?  そんな経緯だったかしら?(なお、雛形さんの所属事務所は、正確にはイエローキャブの系列のサンズ)。

部屋に帰って、昔の資料を漁っていたら、以下の切り抜き(一度、仕事で使ったもの)が出てきた。1995年春ぐらいの『宝島』の記事より。我が倉庫(加瀬倉庫)を丹念に5時間ぐらい探せば、『宝島』本誌が出てくるはずだが、とりあえず、切り抜きで。

雛形は絶対バージンだよ、ヘンな野郎にやられた日にゃオレがカタつけてやる


うむ、だんだん思い出されてきた。

1995年春といえば、彼女がまだバリバリのアイドルだった時期(世間的には阪神の震災から地下鉄サリン事件に至る未曾有の激動の流れの時期)。年齢は17歳になったばかり。当然スキャンダルなど(まだ)起こしてはいない。

なぜ、野田社長がこんな大胆な胸、もとい旨のことを言ったかと言えば(正確な文言は誌面参照)、当時、一部世間で噂になっていた「野田社長と彼女はデキている?」の真偽を探るべく、インタビュアーが問うたからにほかならない。なにも聞かれてないのに、さすがの野田社長もこういうことは言わない。

余談ながら自分は、野田社長に2000年代にインタビューなどで数回お会いする機会があり、確か、この件についても伺ったはずだが、「ああ、そんなことも言ったよなあ(笑)」
といった感じの返答だった気がする。

所属タレントの(同時に自身の)よけいな疑惑を晴らすためとはいえ、こんな下世話な言い回しをしてみせる芸能事務所社長はあとにも先にも彼だけだろう。時代的に空前のグラドル・ブームが訪れる2年ぐらい前で、アイドル冬の時代の名残がまだまだあった頃。「アイドルが有するパブリックイメージ」的に華やかさとダークな一面が混在していた中での大胆発言とも言えるが、当時としても強烈なインパクトがあったのは間違いない。

切り抜き記事から思い出すままにいくつか書いてきたが、結論としては、あの雛形バージン発言は、彼女のスキャンダルに関連してのものではなかった。


そんなわけで、雛形さんの、もろそっち関連の社長の言葉としては、バージン発言から数年後の

2000%、それはありえない!


……があるのだが。

この発言は名言というより迷言となって終結した感があるので、本稿では詳しくは取り上げないことにする。

おしまい。

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