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「キネマ旬報」で2014年度邦画1位を獲得した映画『そこのみにて光輝く』。池脇千鶴の熱演が印象的だが、あの役をあのグラドルでも見てみたいというほのかな思いが……

 芸能ライターとしては恥ずべきことかもだが、いまさらながら、先日、初めてちゃんと見た映画『そこのみにて光輝く』(2014年/原作.佐藤泰志 監督.呉美保)。いろいろあって、部分部分的には見ていたが、ちゃんと見たのは初めて。

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 ああいう内容なのね。個人的には一時ハマった韓国映画のようなテイストを随所で感じつつ、道産子として、そこに描かれる人間や生活、景色など、いろいろ複雑な感情を交差させながら鑑賞。まあ、いまさら7年前の映画の感想をここで述べてもアレなので、ちょっと違った感慨をひとつ。

 これまで、『アサ芸』や『週刊大衆』の特集記事で散々“濡れ場シーン”についてコメント寄せてきた身として、やはり、池脇千鶴の熱演および熱艶が出色というほかはないのだが(そこらへんは以前から頭に入っていた)、例の情熱的なキス・シーンなどを見ていて、不意に思い出したことが。

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 そう、不動の人気グラドルにして、昨今は演技派女優としても評価が著しい岸明日香が、以前、ツイートで語っていたもの。元々、出演番組で語った主旨のツイートだが、なるほど、あの刹那的に激しいキス・シーンに彼女は心底惹かれたという。

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↑ネットより無断掲載。問題あれば削除します……。

 そうして、さらに思い出したのが、一昨年、某媒体で筆者が彼女にインタビューした際のやりとり。以下、一部を抜粋。

――ちなみにおススメの1本を挙げるとすると?
 ああ、なんでもいいですか。邦画でもいいですか。楽しい感じのやつじゃなくてもいいですか。
――なんでもいいです(笑)。
 『そこのみにて光輝く』っていう映画が好きで。池脇千鶴さんとか、綾野剛さんが出演されている……。あれはめちゃくちゃ好きで、もう何度も見直してますね。
――退廃的な内容に共感された感じ?
 わりと暗めな話なんですけど、とことん闇が深いというか、どこまでも報われないんですよねえ、出演しているキャストの皆さんが。でも、その中で光を見つけていくというか、すごい奥が深い映画で。皆さんに見てほしいなっていう。
――ヒューマン・ドラマ的なものに惹かれるんですかね。
 ああ、そういうのはありますね。ドップリ落ちたいときとか、あるじゃないですか。そういうときはわりと暗めの作品を見ますね。
――気分がそういうときは、暗めの作品をまとめて見たりも?
 そうですねえ。

 厳密に正確を岸て、もとい、期して言うなら、キス・シーンはもちろんのこと、あの映画で提示される内容、世界観すべてに彼女は共鳴共感しているといっていいだろう。

 そんなわけで、半ば強引な話の進め方ではあるが、あの映画のあの役どころを、ぜひとも岸明日香で見てみたいという感情が芽生えてしまい、それを抑えきれない自分が。むろん、そんなことは不可能。それはわかっている。

 ゆえに、ああいう世界観を描いた映画、当然キス・シーンや濡れ場も込みで、彼女の出演(主演)を熱望、期待したい次第。昨年、いっときのフリーランスでの活動を経て女優系の老舗大手事務所に所属を果たした彼女。年齢も現在30歳ということで、障害はなにもないだろう(『そこのみにて』出演時の池脇千鶴は32歳)。

 映画の舞台は彼女の出身の大阪か、もしくは大阪とは微妙にイントネーションが異なりながらも「ちゃんと話せるコツがあるんです(笑)」などと語っていた京都で(『そこのみにて』もそうだが、映画の永遠の宿命として、慣れない地方の言葉遣いはおうおうにしてマイナスに作用する)。

 実現すれば、話題になるのは必至! ぜひ見たい!

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