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飯塚事件⑤〜2度目の再審請求に向けて、目下、注目される新証言2つ。あらためて、それらについて率直に思うことを述べてみる

飯塚事件における2度目の再審請求については、来たる6月5日、福岡地裁にて認めるか否かの判断が下される。

弁護側が提出する新証拠と思われるものは、2つ。

①あの日、午前11時頃、K氏が八木山バイパスで目撃した「女児2人を乗せた白のワゴン車」に関するもの

②女児2人の最後の目撃情報と言われてきた農協職員の「日にちはあの日ではなかった」という撤回証言

あらためて、筆者が率直に思わされることは、①については、行方不明になって2時間以上が経過しているのに、車の位置が、誘拐現場にあまりに近すぎやしないか? ということ。警察の動きはまったく見えないものの、犯人だとすれば、あまりに近辺で無警戒と言わざるえない。目撃証言も、追い越す際のわずか1、2秒の間に、運転手と後部座席の女児2人の様をかなり詳細に記憶している点がいまひとつ納得できない。
②に関しては、三叉路にいた男性3人がその時間にその農協職員運転と思われる車を見ているわけで、そっちの整合性も翻すのか? と。農協方面に向かう道は一本道。厳密に言うと、男性らは農協職員と思われる車を2台見ており、もう一人の農協職員の証言によりそこになんら矛盾はない(男性らは問題の女児2人は見ていない)。

ズバリ言って、②の記憶、事実は、小学校に問い合わせれば、一発でわかると思われる。前後数日で、あの道を通って、女児2人揃って遅刻したケースは(一人は黄色い上着着用)は、はたして、あったのか。

①の件は、近隣すべての小学校の調査を弁護側に求めたいが(その時間帯に八木山バイパスを車で通っていた可能性のある女児2人がいたか……ならぬ、いなかったかの証明)、いまとなってはかなり難しいと思われる。
一方で、亡くなった2人の胃の中の消化具合を調べた限り、死亡推定時刻が午前11時よりもっと早い時間になっていることは、しっかり頭に入れておくべきだろう。


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