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尽きない話題で渦中のグラビア・レジェンド、熊田曜子。彼女がリリースした唯一のアルバムにして、グラドル発の隠れた名盤として知られる『Lady Child』をいま一度聴いてみる

 目下、なにかと話題注目の熊田曜子。新事実が次々に発覚で、今後引き続きしばらくは新たなネタを提供し続けてくれそうな気配だが、そんな慌ただしい秋の季節の彼女を目の当たりにして、筆者が無性に気になったのが、いまからちょうど14年前の2007年10月に、トップ・グラドルの彼女がリリースしたアルバム『Lady Child』だ。

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⇧筆者にとっていろいろ思い出深い1枚

 デビュー・シングルにしてオリコン15位を記録した『Always』、2ndシングル『kiss me kiss you again』(最高位74位)、3rdシングル『Nonstop Love』(最高位97位)のAB面(死語)6曲に加え、アルバム用新曲4曲含む10曲入り(最初と最後にプロローグ、エピローグのサウンドがあり、全12曲仕様)。

 いくら話題の彼女とはいえ、14年前のアルバムにスポットを当てるのは奇をてらい過ぎて強引じゃないか? という指摘もあるかもしれないが、アルバムのリード曲にして(プロローグが入るので構成上は2曲目)、2nd『kiss me~』のカップリングでもある『秋物語』がいまのような秋の季節にふさわしい、泣きメロ炸裂の超名曲だから。

 そもそも、彼女のデビュー曲がオリコンで15位という記録を、いま、どれだけの人間が知っているだろうか。ちなみに篠崎愛でシングルの最高位が22位、綾瀬はるかが8位。MEGUMI、森下千里、小倉優子、小野真弓、釈由美子らはランク外(小野真弓のデビュー曲はちょっと売れた印象もあったんだが)。熊田の数字がいかに立派かがわかるだろう。まあ、2ndや3rdの最高位を見ると、その勢いはまったく続かなかったのだが(苦笑)。

 熊田とCDといえば、こんなエピソードもあったわけだが、少なくともデビュー・シングルに限ってはそれなりに成功といえた。

 本作のアルバム・ランキングの成績は、オリコン15位のヒット曲を収めながら、最高位150位。2ndアルバムの構想は、自然にフェードアウトしていったのだろう。

 いや、それでも全10曲どれも聴きどころ十分の名曲、佳曲でお世辞抜きにいいアルバムと断じて間違いない。むろん、歌唱力について激賞する気はないが、シンプルにナチュラルな歌い方は好感が持てる。制作サイドも音のクオリティ重視で、「とにかくいいサウンド、10年後20年後聴いても聴けるアルバムに仕上げよう」という気概があったはずで、真摯な音作りがしっかり伝わってくる。そういうアルバム。

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 2nd、3rdシングルは不発に終わったものの、おそらくアルバム発売の時点では、そこそこは売れる手応えを感じていたのではないか。スタッフも本人も。

『Always』の歌詞

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『秋物語』の歌詞

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 こういう切ない乙女の恋心、恋模様の歌詞を耳(目)にすると、どうしても目下の一連の騒動と重ね合わせてしまうわけで……。「秋から冬への恋のone scene」がどう展開していくのかとても気になる次第。

 なお、このアルバムが久々に頭に蘇った背景には、タイトルの「レディ・チャイルド」も一因している。そう、チャイルドからの連想で、チャイドル。チャイドルといえば、言わずもがな、ここに来ての展開で必然クローズアップされることになったあの女子アナの出自。

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 「Lady Child」と「Lady Chidol」の2人の関係性が今後どう進行、進展していくのか。グラドルライターおよびゴシップライターの立場として、興味深く見守っていきたい。

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