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日航123便墜落事故(事件)⑳〜123便機内最後方・L(左)5ドア担当だったアシスタントパーサーの対馬祐三子さん。あまり語られていない、彼女が残した「もう一つの」メモについて

インシデント後、最悪の状況を迎えることになった同機機内の中で、乗客を誘導する際のアナウンスの文言を必死にメモし続けたアシスタントパーサーの対馬祐三子さん(享年二十九)。

主な内容は以下のとおり。

「主な」と書いたのは、メモをご覧になればお気づきのとおり、英文でもいくつか書かれているから。外国人の乗客が何組もおり、彼らにむけての文言だったと思われる。

新婚のダンナさんや両親への言葉は皆無。彼女からすれば、確実に帰還できるものと信じたゆえのおこない、内容だったのだろうが、あらためて、彼女のプロフェッショナルとしての行動には敬服させられる。

当時の『週刊読売』より。「対
馬メモ」として報じられる

そのメモを、自分はこれまで何度となく読み返してきた……はずなのだが、そんな中で、最近一つ気づいたことがある。

メモが書かれたノートの左端部分。

よく見ると、北海道の空港名が書かれているではないか。これはなんなんだろう。自分が道産子というせいもあるが、俄然気になり始めた。

8つの名称が書かれているが、旭川、函館、釧路、女満別、帯広、丘珠は読めるが、5番目と6番目がわからない。5番目は室蘭とも思ったが、承知のように室蘭に空港はない。

おそらく、事故とは関係ない、事故前に書いたメモなのだろうが……(揺れによる字体の乱れがない)。ただ、中堅のアシスタントパーサー(スチュワーデスの上の位にあたる)の彼女なら、全国の空港はフツーに頭に入っていたと思われるわけで、なぜ、この8つを書き留めたのか妙に気になった次第。

5番目と6番目、読めた人いたら教えてくださいm(_ _;)m

生存者の1人、落合由美さんの証言より。彼女が言うL5ドア担当のスチュワーデスは対馬さんのことだろう。機の最後部はインシデント発生の核心部にあたり、対馬さんに課せられた状況判断、乗客への指示などの行動は容易ではなかったはず。落合さんは対馬さんと同じ日本航空のアシスタントパーサー。非番でたまたま乗客として機に乗り、事故に遭遇


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