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グラドルの作品のタイトルにおける、名前にまつわるダジャレ、もじりの類い。依然廃れることのないその風潮、流れについて今一度考えてみる

芸能ライター・織田祐二 今回はイメージDVDを中心にタイトルにありがちで、依然見受けられるダジャレやもじり問題について考えてみたい
芸能評論家&編集・三橋りの(『週刊大衆』など) まあ、目にはつきますよね。問題かどうかはともかく(苦笑)。あと、グラドルに限った話ではないという見方もありますが
織田 とりあえず、最新のシーンのものを見ていくとして、例えば、この作品。湊川(みなとがわ)みるさんの1st『僕をみる 君をみる』(竹書房)

三橋 あ、メーカー名もあえて上げていくんですね
織田 あえて、ね(笑)。で、この作品。おそらく、リリースを決めた瞬間に製作担当者は「見る」で行こうと考えたと思われる
三橋 「湊」で行くと演歌になっちゃいますからね。うーん、織田氏の感想は?
織田 いや、インパクトがあっていいと思いますよ。秋元康の歌詞の世界のような感じもあって
三橋 確かにそれっぽい。1stならではの初々しい雰囲気にマッチしているわけなんですね
織田    そういうこと。続いては、松白愛さんの1st『IMPACTー真っ白な愛ー』(イーネット・フロンティア)と2nd『真っ白な気持ち』(スパイスビジュアル)

三橋 両メーカーがこぞって。もうこれしかないということですかね
織田 「松白→真っ白」は安易といえば安易なものの、2作続くといろんな意味で重み(苦笑)をもって納得させられる
三橋 フレッシュさと肌の美しさがタイトルにマッチしているんですね
織田 続いては、8月をもってグラビア卒業を表明した大葉めもさん。グラドル・ファンなら周知のように、リリースした3作品すべてamazonの女性アイドルランキングで1位を獲得したグラドルさん

三橋 えーと、2ndが『19歳、真夏のめもリアル』(ラインコミュニケーションズ)で、3rdが『Memories』(スパイスビジュアル)
織田 順当妥当なネーミングですね
三橋 名前の宿命ですか(苦笑)
織田 「めも」という名前は稀有ですからね。ほかと被らないという意味で勝負あり
三橋 たぶん、過去の作品で「メモリー」絡みはあったはずですが、名前と絡めてとなると……
織田 そういうことですね。結果的に意味深なタイトルになったのもよかったんじゃないかと。このままロング・セールスで締めくくりそうですね
三橋 元フィギュアスケーターにして、日本グラビアクイーンコンテストでグランプリを受賞した新田ゆうさんの最新作『I Teach You』(ラインコミュニケーションズ)。前々作が『Only You』(ラインコミュニケーションズ)、前作が『about You』(スパイスビジュアル)で「You」繋がり3連チャンという

織田 3作も続くとご本人がどう感じているか聞いてみたい気も
三橋 確かに(笑)。まあ、売れているようなので、特にマンネリみたいなものは感じてはいないと思いますが
織田 名前を覚えてもらうという意味では、やはり有効なのは間違いない
三橋 グラドルじゃないですが、思えば、早見優さんの1stアルバムのタイトルが『AND I LOVE YOU』(1982年)でしたよね。「ゆう」という名前は伝統的、宿命的に「YOU」が連想され、繋がるという
織田 明るくキャッチーなイメージ。ゆうみさんの作品にも、昔、『You&Me』(ラインコミュニケーションズ・2014年)というのがあったなあ

三橋 えーと、取り上げる作品はまだあるんですよね(笑)
織田 違ったパターンのやつ……。なんだけど、今回はここまで。続きはまた次回ということにしましょう(苦笑)
三橋 考証も「名前を覚えられやすくて、キャッチーだから」以外のも……
織田 そうですね。って、あんまりハードルを上げないように(苦笑)

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