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「出居番ラジオ」が出来るまで④

こんにちは。みなみづかおおき
です。
「出居番ラジオ」ができるまでと題して、私の軌跡を「事業創出」、「アントレプレナーシップ」、「エフェクチュエーション」といった文脈において重要視されている概念を使って言語化したいと思います。

「出居番ラジオとは?」は、とりあえず横に置き笑、本シリーズの最後の方でお披露目できれば嬉しいです。

その2 エフェクチュエーションの行動原理 中編

自分がすでに持っている「手持ちの手段(資源)」を活用し、「目的主導」ではなく「手段主導」で何ができるかを発想し着手する思考様式を「手中の鳥(bird-in-hand)の原則」と呼ぶ。
手段は「私は誰か」「私は何を知っているか」「私は誰を知っているか」の3つにカテゴリーされる。手段に基づく行動の最大のメリットは今すぐに行動を起こせること。

吉田満梨ほか「エフェクチュエーション」

コミュニティスペース「出居番丸西」のオーナー・キヨミさんから、
「出居番丸西」の活性化のため相談を受けて数日後、
りょうえもんとオンラインミーティングをして、
キヨミさんに提案する企画書を作成しようとなりました。

企画書を作る上で
その考え方とフォーマットとして参考にしたのが、
馬田隆明著「解像度を上げる」で紹介されていた方法です。

あのAmazonでは、製品やサービスを実際に開発する前に、
発表時のプレスリリースを書くそうです。
解決策を言語化させ、その解像度を上げるためです。

amazonのプレスリリースのフォーマットは次のとおりです。

見出し・・・プレスリリースのタイトル
サブ見出し・・・誰が顧客で、どういった便益が得られるか1行で書く
サマリー・・・読者が事前知識なしで製品の概要や便益を理解できる文章を書く
課題・・・製品が解決する課題
解決策・・・どうやって製品がその課題を解決するかを伝える
開発者の声・・・開発した人がどういった思いでこれを作ったのか
始め方・・・どうすれば使い始めることができるのかを書く
顧客の声・・・顧客がこの製品を体験したらどういった感想を持ってくれるか
クロージングとCall to Action・・・まとめと読者への次のステップを示す

馬田隆明「解像度を上げる」英治出版、2022年

これを参考に、私が実際に作ったプレスリリースが以下のとおりです。

出居番ラジオを始めます!!
〜松本地域で活躍している様々な人から取組内容などをお聞きして発信します〜

サマリー

  • 地域活性化に取り組んでいる方、困っている人の支援に取り組んでいる方、学びの場の創設に取り組んでいる方など、松本地域には様々な方がそれぞれの問題意識とアプローチで活動しています。そんな方たちから、毎回、異なるゲストを出居番丸西にお招きして取組内容などをお聞きし、その様子を音声収録してインターネットで配信します。

解決できる課題

  • 出居番丸西の知名度不足

  • 出居番丸西のキーコンセプトが定まらない

  • 活動者同士のつながり不足(特に異業種間)

解決策

  • 活動者を定期的に出居番にお招きして取り組み内容をお聞きすることで、出居番丸西をハブに活躍者のネットワーク化を図ります。

  • 活動者の取り組み内容を音声配信することで、活躍者の取り組みを出居番ラジオのリスナーに周知します。

  • 以上の発信活動を通じて、出居番丸西の存在価値(あつまる・出あう・つなぐ)と認知度を高めます。

始め方

  • 毎月1回収録、毎月配信

    • 場所・・・出居番丸西(キヨミさん)

    • パーソナリティ・・・みなみづか、りょうえもん(課題:能力)

    • ゲストのキャスティング・・・キヨミさん、りょうえもん、そこから数珠繋ぎ

    • 録音機材・・・PC、マイク

  • 編集

    • PC作業・・・みなみづか

  • 配信

    • PC作業・・・みなみづか

    • 配信先・・・Youtube、Podcast、spotify、Voicy


エフェクチュエーションの「手中の鳥の原則」に基づいて
自分の手段を整理すると、

私は誰か?
参加した社会人ゼミで「聴く」重要性を学び、
それ以来聴く力を鍛えている人間。
6年以上前からPodcastを聴いていて音声メディアに慣れ親しんでいるとともに、その可能性を感じている人間。

私は何を知っているか?
Podcastのリスニング経歴から、どんな風にやればいいか雰囲気が分かる
「聴く」のスキルは知っている

私は誰を知っているか?
信頼できるパートナーのりょうえもん。
もう一人のエフェクチュエーターのキヨミさん。

私はこの手持ちの手段で一歩を踏みだしました。

12月下旬、
私たちはいくつかの提案書(プレスリリース)を携え、
出居番丸西に再度伺いました。

キヨミさんに出居番ラジオをはじめ、いくつかの企画を提案すると、
「全部やろうよ!」
となりました。笑

次は、第1回目の収録までについて書きたいと思います。

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