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吃音緩和には『できる』を増やせ | 吃音


吃音が良くなりません。
どうすれば改善しますか?


こんな質問をよくいただく。
僕は決まってこう答える。
「成功体験を積み重ねましょう」


結論から話そう。
成功体験を積み重ねることが吃音緩和への近道だ。
前回の吃音記事でも触れているが
僕は改善という言葉はあまり気に入っていない。
改善を目指すのはもちろんだが、
医者でもわからない症状を相手に改善を目指すのは少々かったるい。


目標は高い方がいいとは言うが
吃音に限ってはそうとも言えない。
挫けてしまったら悪化につながる恐れもある。


吃音は緩和しよう


僕が推奨しているのは緩和だ。
自分が求める環境、状況で吃音を抑える方法。
最低限これがわかっていれば
吃音に振り回されることはかなり減る。
100%の改善でなくていいのだ。
必要な時に困らない程度の緩和ができれば生活は一気にラクになる。


実際に僕がそうだった。
別に気心知れた相手に対して吃音が出るのはもう慣れっこである。甘えるわけではないが相手も許してくれている。ストレスを感じていれば離れていく。離れないでいてくれてるのだ。
そこに関して「吃音が出てはいけない!」と気張るのは少々間違っているのでないか。そう思うようになってから生きるのがラクになった


吃音は身体障害?


吃音は身体障害か?僕自身ただの一般人なので医学的観点ではモノゴトを判断することはできない。
しかし、これだけは言える。
吃音はメンタルの部分がかなり関係してくる
ゆえに身体障害だと主張する人もいるが、僕は真っ向から反対する。
ひとりで話している時に吃音が出るか?
独り言でも吃音に悩むか?

そう聞かれると考える人がほとんどだと思う。
うん!吃音は一人でも出るよ!
という人もいるかも知れないがそこに大きな悩みはないのではないだろうか。


相手がいて、初めて吃音に関して悩むのである。


成功体験を積み重ねろ


吃音を緩和したい!そう考えるのならば
まずは成功体験の積み重ねを意識しよう。


吃音はトラウマの積み重ねで深刻化する。
だからこそ、
成功体験でそのトラウマを消してしまおう。
難しい話ではない。


成功体験!?ムリだよ!そんなの難しい!
そう考えるひとは成功体験を大袈裟に受け取りすぎている。
大勢の前でのプレゼンテーション。
結婚式のスピーチ、パーティの司会。
こんな大それたことでしか成功体験を積み重ねられないと思っていないか?
とっても些細なことでも自信にはつながる。


例えば、
コンビニ店員とのたわいもないやりとり。
職場の人への挨拶。世間話。
成功体験を積み重ねるチャンスはたくさんある。
うまく話せた!
この気持ちさえ手に入れればもうそれは成功体験になるのだ。僕はこの些細な積み重ねで自信を手にした。


成功体験からくる自信は糧になる。
綺麗事ではない。背中を押してくれる。


成功体験を積み重ねて
『なんだ、自分なかなかやるじゃん』
そう思える瞬間を増やそう。
小さいことでも積み重ねればいつの間にやら
理想の自分に近づいてるよ。そういうもん。


チャレンジは怖いかもしれない。
でもコンビニ店員に嫌な顔されてもそんなダメージはないだろ?職場の人に挨拶しようと思って声が出なくても会釈で乗り越えればいいだろ?次の日に再チャレンジすればいい。世間話も同じだ。
用意周到に逃げ道を使ってからでもいい。


成功体験を積み重ねよう。


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