8/10 博多座 レミゼラブル マチソワ

キャストは下記


博多座レミゼ観劇@立見 マチソワ

佐藤バルジャンと上原ジャベールがすんばらしかった。バルジャン→ジャベの「職務だ。恨みはない」が自分でも意外なほど、心に刺さる。行為を憎んで人を憎まない精神って、最近忘れがち。人を憎むために罪を探してないか?と自問自答…。レミゼは何のために死ねるか、な話なのかな

バルジャンは信仰と無償の愛のため。ジャベールは法という絶対的な正義のため(でも、それは自分を救うための免罪符とか鎧なのかも)学生は革命とアンジョルラスにため、アンジョルラスは理想のため。ガブローシュは矜持のため。エポも愛のため、ですね…。ジャベールが何故、自死を選ぶのか、十年ほど前初見時はさっぱりわからなかったんですけど、今は自己の根幹を愛を持って覆された事で、今まで蓋をしてきた自意識とか自責とかそういうものに囚われたのかな?とか…上原理生さん自体のキリスト教的な解釈にウンウン頷きました

あとはレミゼのコンセプトアートってドラクロワだと思うんですけど、今回も結構あ、この構図見たことあるぞっての(ガブローシュを抱えるアンジョ※天使)がピエタ像だな、とか。3階席だとそういうのが探せて楽しかった。また初見時は感じなかった、現実世界とレミゼ世界貧困のリンクをちょっと思った。

金は素通り、生きるために必死、神様はみてくれない…。っていう。この明日が見えない閉塞感が十年前は舞台装置でしかなかったのに、現代って、リンクし始めてるんじゃないのかなって。もっと多くの人が見て共感できる話だと思うけど、舞台のチケット高いから…ミュオタ以外は頻繁に見ねえよなって金は素通り、生きるために必死、神様はみてくれない…。っていう。この明日が見えない閉塞感が十年前は舞台装置でしかなかったのに、現代って、リンクし始めてるんじゃないのかなって。もっと多くの人が見て共感できる話だと思うけど、舞台のチケット高いから…ミュオタ以外は頻繁に見ねえよなって

また、つらつら書きます。上原佐藤組は素晴らしかったな。しばらく博多座の屋根裏にでも住もうと思うので感想noteに書こう。また目当の1人だった斎藤司テナルディエ。声がいい!美声。そしてちゃんと年をとるごとに声の出し方変えてるな、と。歌は周囲に声量では負けるけど存在感負けてない

テナルディエって本家は大体コメディアンがやるし、日本でも過去は落語家さんがやってたし、斎藤司さんが出ると舞台でちょっと彼は浮く。その浮いた感じと軽妙な不気味さが相まって「人の道から外れたものに無意識に人間が抱く違和感」のような効果があった。軽妙に不気味。美声。もりくみさん好きだあ

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