【ガチQ&A】採用面接ではここを重視!質疑応答編
専門学校や大学の新卒の技術職を採用するときに、必ず聞く質問・必ず見ている言動・重視しているポイントなどありますか?
成果物のクオリティはポートフォリオである程度分かりますが、「違う職種の人と議論できる」「専門知識のないクライアントに分かりやすく説明できる」「新しいものを積極的に取り入れる」「社内外の人にストレスを与えない気持ちの良いコミュニケーションが取れる」人物かどうかなどを面接で見極めることが大事と思っていまして!(なおこ)
秋になったので、新作にかぼちゃベーグルを作りました。
社員たちに試食してもらったら、「かぼちゃのパンは甘いものを期待しちゃうんですよね〜あっでも陽子さんのベーグルもおいしいんですけど!」とのこと。えっ、かぼちゃって甘いものカテゴリだったの?いつから?
前回の続きです。前回は採用面接のときにまず見ている挨拶(第一印象)についてお話をしました。
今回は、質疑応答で重視しているポイントをお話します。
質疑応答で気をつけているのは、その人の価値観がわかるようなコミュニケーションを取ることです。
採用にあたっては、「こんな人を採用したい」という基準になるものがあるかと思います。あれもこれもと言いたいところですが、私は、一言で「こんな人」と言えるまで絞り込んでいます。(採用と現場とですり合わせすると良いです!がんばって!)
弊社(私)の場合は「自主性がある人」です。自分の意見をきちんと持って、自分で考えて動ける人、という意味です。このような人物なのかを、質問を通して見極めていく形になります。
具体的には、面接の際にはよくある質問をしないようにしています。その場のぶっつけ回答になってしまう質問をすることで、その人の本音が見えてくる確率が上がります。
例えば、志望動機。さすがにこの質問を準備してこない学生はいません。
なので、ストレートに「志望動機を聞かせてください」ではなく、
「世の中にいろんな職業も会社もありますよね、その中で、なぜ弊社なんですか?よそと比較したときに、選考受けてみようと一歩踏み込んだきっかけとか理由とかはありますか?」などとキーワードを使わずに広くその人の話を聞き出せるような聞き方をします。
私が重要視している、「自分で考えて動けるかどうかが見えてくる質問」は、どうか。これと言って典型的な質問はありません。ですので、そのとき話していることから、少し踏み込んで話をしていきます。
例えばこのときよく出すテーマが、ものづくりの厳しさについて認識のすり合わせ。お互いに、ものづくりの仕事においての大変さ(=やりがい)を語り合います。
このとき、私のターン(?)では、私の考える大変さとしては「自分が作りたいものではなく、言われるがままでもなく、お客さまの作りたいものを作ること」と言います。
うちはデザインや設計に関しては基本的には本職の方におまかせしているため、「このように作ってね」という図面やデザイン画を受け取るところから仕事が始まります。なので、書かれている仕様・寸法どおりに作ることが仕事なのですが、実際そのとおりに作るかというと必ずしもそうではなく。実際に作るときは、「何がしたくてこういう仕様にしているのか」をしっかり自分の頭で考えることが重要になります。「えー!図面のとおりに作っちゃったの?!」とお客さんに言われているのを目撃したこともあります(笑)
私の発言に対して、基本、学生は同意してくれます。「『お客さまの作りたいものを作ること』って確かに大事ですよね」と。その同意発言を受けて、具体的にどんな経験をしたかを聞きます。
中途採用だと、お客さまの意図がどこにあるのかわからなくて困った経験もスベった経験もあるはずです。お客さんのことを考えているつもりだったけど、自分の目線でしか考えられてなかった時代、ありましたよね?
新卒の場合はそもそもお客さまに頼まれることがなく、自分が作りたいものを自分が作りたいように作ることしかしたことがないので、このへんは、自分の作りたいものを作るのではないという話が中心になります。
いずれにしろ、この話くらいになってくると、準備の枠から少しずつ外れてくるかと思います。自分はこれだけできますというアピールの準備はしてきているけれど、それだけしかしていない人がほとんどなので。
そして、「あれよ、これってギャラの話よ」などと言ってさらに引っ掻き回し、「あなたのギャラは誰からもらっているかって話。誰から?」と普段考えないようなことを質問します。ここで、うっかり、「社長」とか言う人は実はいっぱいいますね(笑)
まあこんな感じで、いろいろな話をしながら、その人の価値観や考え方を見るようにしています。
ちなみに、この自主性をちゃんと見ようと思ったら、二次選考の就業体験まで判断は保留することになります。いわゆる「指示待ち族」とか「地蔵」などの、ぱっと動けない人が選考を受ける学生の8割以上を占めるのですが、本人は基本その自覚はないので…。
少しでも参考になれば。
お互いに幸せな選考ができますように。
*編集後記*
学生のポートフォリオって結構クリエイティブ感満載なのに、面接で話すと急に一気にテンプレになるのがなんとも残念だといつも思います…使うところがちょっと違うんでしょうね…。
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