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【#お花とエッセイ】天国にいるご先祖様に、色とりどりの花束を。
「お墓参りといえば仏花」だなんて、いつ、誰が決めたのだろう。
———わたしたち家族がお墓参りに行く時、お供えのお花に仏花を選ぶことは絶対にない。
理由は、母の「仏花じゃ味気なくてつまらない」という一見型破りな発想だ。
高校生の頃、おつかいを頼まれてスーパーでお供え用に綺麗な花束を選んでいたら、何故か売り場のおばさんに「お墓参りには仏花だ」なんてお説教されたこともあったけど。
それでも、誰に何を言われようとも、我が家ではお墓の前に供えるのは仏花以外のもの。
ピンクや黄色やオレンジ、色とりどりのお花がまとめられていて、時にはひまわりなどの季節のお花も入っているような。
そんな、ご先祖様も思わず天国で頬を緩めてしまいそうな、明るくて華やかなものを選ぶのだ。
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お花を供えるのは、フラワーアレンジメントを習っていたことがある母の担当だ。
花を切るための専用のハサミを持っていって、見映えが良くなるようにといろいろ考えながら、茎を切り揃えて花瓶に挿していく。
そのセンスと出来映えは、我が母ながら毎度見事なものだ。
ご先祖様も喜んでくれているといいな、なんて思いながら、お線香とロウソクをセットして手を合わせる。
——きっと、お墓の前にカラフルな花たちが供えられている光景は、側から見たら風変わりなものだと思う。
だけど、ご先祖様を思ってお花を供える気持ちは、仏花だろうとそうでなかろうと変わらないのだ。
せっかくならば、色彩豊かな華々しい花束を。
それが我が家の、ご先祖様を偲ぶ時のルールなのである。
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ともきちさんとyuca.さんの共同企画に参加させて頂きました🌼
お花って、見ているだけで癒されるというか、心が洗われるというか、本当に不思議な力があるなぁと思います。
そんな「お花」にまつわる企画ということで、我が家の一風変わった習慣をテーマにしてエッセイを書いてみました……!
ともきちさん、yuca.さん、素敵な企画を立ち上げてくださり、ありがとうございます😊
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