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7回に吉田凌を出した謎

日曜日の試合、アルバースが序盤に4失点してソフトバンクにペースを握られ6-2で敗れたオリックスだが、7回に吉田凌が出て来たことに違和感を覚えた人も多いだろう。では何故あそこで吉田凌だったのか考察してみよう

1 信頼

第1に考えられるのはやはり信頼されてる証なのではないだろうか。吉田凌は日曜日の試合を除くと11試合で防御率1.69と抜群の安定感を誇る。オリックスの中継ぎを見ると勝ちパターン(山田、ヒギンス、ディクソン)以外は信用が難しいピッチャーが多いので彼の存在はかなり大きいと思われる。あの場面で残っていた吉田凌と勝ちパターン以外の投手は小林と齋藤の2人だけ。小林は防御率4.91、齋藤は防御率4.50で少し心許ない。特に小林はここまで負け試合での登板しかないため信頼度はかなり低いと思われる。齋藤に関しては次で説明しよう。

2 齋藤の失敗

7回裏のソフトバンクは3番の柳田、4番の栗原と左打者が続く打順。おそらく誰しもが左の齋藤をぶつけてくると思ったはず。では何故彼を出さなかったのか。それは至って単純。

左キラーの役割を果たせなかったからである

彼は火曜日の試合、柳田を迎えたところで登板し、逆転の3ランを被弾してしまった。映像を見た人なら分かると思うが、あのホームランは柳田がおかしいというのは言うまでもないし、その前に投げたこのnoteの主人公である吉田凌が四球でランナーを溜めて降りてしまったことが招いた事態でもある。吉田凌が3人で抑えれば次の回の周東、柳田、中村晃の3人に対して齋藤綱記をランナーなしで迎えることが出来たはずだからである。そして翌日の試合で齋藤は前日より楽な場面でマウンドに上がり、再び柳田と対峙する。柳田、中村晃、栗原と左が続くこと、そしておそらくリベンジも期待しての登板だろう。結果はその3人に対しヒット、四球、タイムリー、幸い走塁アウトでチェンジにはなったが、抑えることは出来ずリベンジにも失敗した。この背景があることから齋藤をあの場面で出しにくいのもあったように感じる。 

3 打線の反撃

吉田凌はここまでを見てると最初の2、3試合以降は3点差以内のリードorビハインドでの登板が増えている。6回まで0に抑えられて5点差もあり、本来なら吉田凌の出番はないはずだが、7回に打線が2点を返して3点差としたので、追い付ける圏内に捉えた、まだ希望はあると監督は判断した。もしあの回が0なら前のイニングに投げていた村西が続投していた可能性が高く、2点を返したことで村西より信頼度の高い吉田凌にスイッチしたと考える。

吉田凌は酷使?

吉田凌を使いすぎだという声もあるが、それは間違い。何故ならそうせざるを得ない試合展開にしてることが問題だからだ。3でも書いたが、最近吉田凌が投げる展開は3点差以内のリードorビハインド時での場面。そして最近のオリックスを見ると、大量ビハインドから圏内まで打線が反撃しているが、元はと言えば序盤で先発が試合を壊したせいだという展開だったり、先発が試合を作っても打線が全く打たない展開だったりと吉田凌を使わなきゃならないシチュエーションにさせている。しかし登板した日を見ると3連投以上はまだ1度もさせてないし、日曜日の試合に関しては翌日が休みなので出しても全く問題ないことが分かる。そもそもそれで酷使だと言うのなら僅差勝利(勝ちパターン、場合により吉田凌)と大差敗北(敗戦処理)を交互にやるしかないので、この方が難しい注文であることに気付いてほしい。

以上が自分が考える7回に吉田凌を出した謎そして吉田凌の酷使についての意見でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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