「プロジェクト・ヘイル・メアリー」のストラットと成瀬をかぶせ合わせる。
数日前に、プロジェクト・ヘイル・メアリーをaudibleで聴き終えました。
感想としては、
面白い!傑作!ラストの一コマで号泣!
聴き始めた2024年6月の時点でプロジェクト・ヘイル・メアリーの情報を全く知らず、前情報も、前評判も、一切のネタバレも知らずに入れたことが本当に嬉しい。
(単に不勉強なだけなのだけど。)
ようやく他の人のネタバレ感想を読めると思い、色々検索してみると、
大量の絶賛コメント。
皆、傑作!最高!と異常な熱量で推薦している。
ポッドキャストで検索すると宇多丸さんもアトロクで推薦してて、
宇垣美里さんも大絶賛。(2022年2月の放送、最近全然アトロク聴いてないなぁ)
audibleのレビューは高評価なのは知っていたし、
良い作品だからaudibleに収録されているんだろうけどさ、
”傑作"を自分で発見したというほんのりと高揚した気持ちは
少し萎えてしまった。
多少のネタバレ感想としては、
登場人物のストラットさんが最高!
あるプロジェクトの最高責任者。
プロジェクトに関して絶大な権力を持つ。
(三体の面壁者のような存在)
異常なほどの仕事人間で、プロジェクトを遂行するためには
どんなことでもするような女性。
自分の意見を通すためプロジェクトに関わるいろんな人間と対立するが、
相手の意見が正しいと思うと意外とあっさり受け入れたり。
特に終盤近くの主人公との会話シーンには震えた。
とにかくキャラが立っていてかっこいい女性なのです。
ふと、audibleで同時進行で聴いていた
「成瀬は天下を取りにいく」「成瀬は信じた道をいく」
の主人公、成瀬あかりを思い出しました。
ストラットは成瀬あかりの将来像なのでは?
共通するところは多いけど、流石にストラットは冷血すぎる。
けれど成瀬も大人になり、いろんな経験をする、
そして、いざ世界の一大事となったとき、
プロジェクトの最高責任者になったとしたら?
ストラットが大人になった成瀬だと想像しながら、
再度聴き直してみるのもいいかもしれない。
ストラットに人生を180度変えられる主人公のグレースは、
さながら、成瀬に振り回される友人、島崎みゆきだ。
強烈な個性を持つ女性に主人公(島崎は主人公ではないか)が振り回される小説と考えると、
「成瀬シリーズ」も「プロジェクト・ヘイル・メアリー」も
同じジャンルの小説なのかもしれない。